青春18切符
品川始発の臨時ムーンライトはこの夏から全席指定になって車輌もグレードアップして快適になったのは嬉しい。それも大垣には定期ながらより1時間も早く着くし。品川駅には23時半に到着するとまだ列車は入線して無く、キオスクで買出し。なんせ明日は大垣から岡山まで結構タイトなので、食料はキープせねば・・・
発車の10分前に列車が入線してきて指定の10号車に乗込む。周りを見渡すと所々空席があるようだ。
定刻に品川を出発して東海道を下る。熱海あたりまでは記憶があるが、その後は寝てしまった
気が付くと岐阜近くを走っていた。ねむい・・・
大垣の乗換え階段は前の方なので、早めに移動しとこう。
大垣から米原までの乗り継ぎ列車は4両と短い。早めに乗換えたお陰で席をキープ出来た。
米原では10分の乗り継ぎで姫路方面行きの新快速に乗換える。これで姫路には9時過ぎに着けるが、ちょうど朝のラッシュ時間帯なので車内は満員状態。京都・大阪・神戸と順調に走り、神戸あたりからは車内も空く。播磨あたりから海に沿って走り本四連絡橋を眺める
姫路からの接続列車まで50分近くある。これは大きなロスタイムになってしまうので、ここで、新幹線エスケープを使う。
姫路から岡山まで新幹線に乗る事で1時間短縮が可能になります。新幹線の乗車券と特急券で3000円を払い、「ひかりレールスター」に乗って岡山まで20分です。その間は洗面所で顔を洗ったり、トイレを済ましたりするとすぐ岡山です。
岡山からは山陽本線を博多まで一気に行くので、売店でお弁当と雑誌とか買い込み、10:08発の快速列車に乗って、途中福山で小郡行きに乗り換えます。
乗り換えた小郡行きは古いタイプのボックスシート。これから6時間も乗りとおすので出来れば2人がけの新しいタイプの車輌が良かったのに・・・
岡山から下関あたりは夜行列車では何回か通っているが昼間に通して乗るのは初めて。
途中、糸崎では20分程の長時間(?)停車があり、ちょっとした息抜きが出来た。昔はあっちこっちで長距離を走る列車があって、特急の追い抜きや行違い待ちで長時間停車があったもんだが、今はそういうのも少なくなったなぁ
瀬戸内の景色を楽しみながら、広島、宮島、岩国と順調に走る。「ながら」からの接続列車では無いので乗り通す客も少ないみたいだ。
列車は、終着の小郡に近づいてきた。小郡からは小倉行きに接続するが、岡山で買い込んだ飲み物も底をついて、何か飲みたい・・・乗換え時間は2分しかないけど、乗換えついで飲み物を買おうと120円を用意して!。
15:12小郡駅に到着。小学校5年の時に祖父と一緒にSLの乗りに来たの以来だ。乗換え列車は運良くホームの反対側に停まっていた。ホームに下りて周りを見渡すと「自販機」が無い!。新幹線停車駅なので、ホームにキオスク位はあるだろうと思っていたのに・・・
失意のまま、小倉行きに乗換える。ここからはJR九州の車輌でロングシート。車内に西日が差して眩しい。
小倉まで1時間程。小倉からは2分の乗換えで快速に接続しており博多には18時に着く予定だ。しかし、小倉から新幹線でショートカットすれは40分早く博多に到着する。
どっちにしようかなと迷っているうちに下関を出て関門トンネルに入り、九州に上陸。門司を出ると直ぐに小倉だ・・・
まあ、40分早く着いたところで・・・と思っていたら乗換えの快速列車を見ると席が空いてないどころか立ち客も結構いる・・・。
これを見た後、なぜか新幹線ホームに立っていました。(笑)
姫路から岡山まで乗ったのと同じレールスターがやってきて、空いている席に座って暫くすると博多に着いてしまった。さすが新幹線は早い!。
今晩は中州で屋台とラーメンだぁ!
翌日、山陰の方に戻ってまだ乗ったこの無い、山陰本線の下関〜益田間に乗るつもりだったが、再び戻るのもつまらないと思い、いろいろと考えた末、温泉巡りをしようと、目的地を湯布院に急遽変更した。
お陰で今朝は時間に余裕が出来たので朝、ゆっくり朝食を取る事が出来た。なんせ、今晩も夜行で移動なのだから・・・
10時過ぎに博多を出る快速列車で久留米に向かう。朝のラッシュも終わりのんびりした車内の中、久留米まで40分で到着。ここで九大本線に乗換える。時間があれば、久留米ラーメンを食べたかったが・・・待合時間に先に特急「ゆふいんの森」が先に出発する。
ワンマンの普通列車はその後出発して、ガタンゴトンとローカル線らしい風景の中走る。最近のローカル線はワンマンの新型気動車1両か2両で走るのが多い。個人的には昔の国鉄型の冷房が無い車輌が良いのだが・・・
「夜明」という駅名はなかなか面白い。「タクシードライバーの事件簿」と言うお気に入りのサスペンスドラマシリーズがあるのだが、その主人公が「夜明 日出男」なのだ。(だからどうなんだって言う話しも)・・・
帰りはここから分岐する「」線を使い博多駅まで戻る計画なので、その時駅名看板の撮影しよっと。
次の「日田」で大分行きに乗換える。こっちは3両編成で後ろ2両に国鉄型の気動車が連結されているので、もちろんそっちに乗り込む。しかし、冷房改造されているのがちょっと気に食わないが・・・
次は「あまがせ〜」とのアナウンスで「天ヶ瀬温泉」の露天風呂は良いよ!と聞いたのを思い出した。
急いで時刻表を見ると1時間半後に特急があって、湯布院まで乗っても1420円なら途中下車して温泉に入るのもいいなぁと思って、急いで飛び降りる。
駅舎は観光センターとの併設の新しい。コインロッカーがあったので荷物預けて、案内所で温泉の場所を聞くと駅から直ぐのところに「駅前温泉」がありますと言われた。駅前の「田舎屋」と言うお店の脇から入る道を降りるとありました。「駅前温泉」コンクリートの打ちっぱなし作りの湯船が1つあるだけの質素な温泉だ。協力金を入れる箱に100円を入れて、そそくさと服を脱いで温泉に入る。
硫黄泉なので硫黄の匂いがして「温泉」と言う気分にさせてくれる。直ぐ脇は川で眺めそんなに良くは無いが温泉としても雰囲気は良い。ゆっくり温泉気分を満喫して、さてそろそろ出て何か食べ物を物色しようと駅に戻ると、先ほど「田舎屋」に「麦とろ定食650円」の看板があるではありませんか。
早速、お店に入って注文する。この周辺の農家のおばさんたちがいろいろ持ち寄って特産品を売っているお店のようで、特産品を眺めていると直ぐに出来上がった。お腹も減っていたのでとても美味しく平らげ満足満足。
天ヶ瀬から湯布院までは特急に乗ってショートカット。これで湯布院に行っても戻る列車まで1時間半程度あるので、駅に近い温泉には入れるだろう。特急と言えどもローカル線なので結構揺れる。こうやって特急を上手く使ってショートカットすればスケジュールにも余裕が出来る。
40分で湯布院に到着。すると隣のホームにトロッコ列車が停まっている。
時刻表には「週末運転」となっていたが、どうやら毎日運転に変っていたようです。トロッコは30分後に大分行きとして出発する。うーんトロッコ列車に惹かれる・・・。
時刻表で大分まで行った場合のスケジュールを練ると、大分から日豊本線経由で小倉まで行って、ムーンライト九州に乗れるなぁ。それに別府で一風呂位浴びる時間もある。
「よし、トロッコに乗って別府で一風呂」だ!と急遽スケジュール変更する。こういうのが出来るのが一人旅なら
トロッコ列車には指定券が必要なので窓口で買うと1号車6番A席だったので、ホームに入り、1号車を目指そうとホームを歩いていると車掌さんが手招きしている。
なんだろうなぁと思って行ってみると、「1号車は冷房が入らないから、こっちの車輌に乗って」と言う。
列車は、前にキハ58、トロッコが3両、最後にキハ65の編成。なるほどキハ58には冷房を積んでいるがサービス用の電源がトロッコに挟まれて供給できないんだな。
トロッコには始発から終点まで乗っていて良いらしいので、そうせならトロッコに乗ってましょう。
定刻に湯布院を発車する。発車の際には前と後ろのキハが引っ張るのでガックンガックンと結構ショックが大きい。それに結構馬力が要るのかキハが黒煙を吐いている。
駅に停まっている時は蒸し暑かったが、走り出すと結構、風があたって心地よい。
トロッコも貨車から改造なので、ゴツゴツした乗り心地もこれまた心地よい。
トロッコを連結しているのでスピードも出せないようで最高時速は65km/h位のようで、道路と併走していると車に抜かれてしまう(笑)。でも車から「なんだろう」という顔が伺えて面白い。
「快速」なんだけど臨時列車の為に行違いで殆どの駅で停車があり、10分待ちやらと時間が掛かってしょうがない。
大分には1時間半かけて到着。いやはや楽しいトロッコの旅でした。別府までは普通列車で15分で到着です。
別府にはちょうど1年振りにやってきた。去年も青春18切符で来たのだった。
前回は駅から程近い「竹瓦温泉」に入って、さらに南下を続け、宮崎まで行き、その年に就航した「スカイネットアジア」航空で帰った。なんせその時はは就航記念運賃で、10000円ぽっきりだったので安かった。
今回は、別府名物の鉄輪温泉に行きたかったが、時間が限られているので、そこまでいくのは厳しい・・・観光局のパンフレットを見ると駅から1km程の北浜温泉に市営温泉があるので、そこに行ってみることにする。
駅から海岸沿いに出て15分程で着いた。
早速、入浴券を買って受付に差し出すと、「どちらからです?」と聞かれ「東京です」と言うと初老のおじさんは「いやまぁ遠くからようきなはった」と言われてしまった。
別府では地域よって泉質が異なり、別府駅周辺の温泉は、無色系の温泉が多い。
ここ温泉にはシャンプーとボディソープが完備されているのが嬉しい。天ヶ瀬温泉で付いた硫黄温泉の臭いを落とすのは残念だが、これから夜行列車に乗るのだから、致し方ない。
一風呂浴びて2階の休憩処でジュースを飲みながら一服する。海岸沿いなので眺めは良いが目の前のホテル(リゾートマンション?)が邪魔だなぁ。
帰りは近くのバス停からバスで戻る。バスは頻繁に来るので助かった。駅の食堂で夕飯を食べて19:17発の普通列車に乗り込む。
ちょうど帰宅時で2両編成は満員。運良く別府大学前で目の前の席が空いた。これで宇佐まで席に座れる。
乗客はどんどん減っていきローカル列車の夜は寂しい。外の風景も見られないのでつまらない・・・およそ1時間で宇佐に到着。列車は2つ先の柳ヶ浦まで行くが、接続の列車が宇佐始発なので、ここで乗り換える。
門司港行きは4両編成だが、ガラガラ状態。これで大分までさらにゆったり出来る。小倉には21:59に到着。ムーンライト九州まで15分の乗り換え。改札口脇のキオスクが開いていたので、食料と土産を買いホームに降りると、ちょうどED76に牽引されたムーンライトが到着した。
指定された席に座ると隣席は空いていた。誰も来ないといいなぁ・・・
22:18発定刻に発車。列車は隣りの門司に停車してここで機関車交換で5分停車する。どれどれと様子を見にホームに降りてED76からEF81に交換されるのを眺める。
どうやら停車の際に連結器が伸びてしまい、上手く連結が外れないようで、気持ち押し戻すように推進して連結器を戻してやってようやく外れた。EF81が連結されるのを見届けて座席に戻る。
やがて関門トンネルを抜け本州に戻った。下関ではまた機関車交換のため17分停車する。今度は京都までのEF65に交換されて発車。この時点でも隣席は空いたまま。次の厚狭を出ると翌朝まで停車しない。およそ30分で厚狭に到着するが、ここから乗る人は少なく隣席も空いたままだった。車内の電気も半減になりお休みタイムへ・・・
翌朝、芦屋あたりで目が覚めた。一昨日通ったばかりなので見覚えがある場所を走っている・・・
大阪で半数が下車した。これからUFJ観光なんだろうか・・・
京都には、定刻7:05に0番線ホーム到着。ここで友人を会う約束をしていたのが・・・あ、居た居た。久しぶり〜
近くの喫茶店でモーニングセットを頼み朝食とする。いろいろと話ながら、電車で奈良経由で大阪まで行き、昼食を取り友人行きつけの店などを冷やかしながら、ちょっと早いディナーを取り再び東京へ向かうべく、大阪環状線のホームへ
大阪を16時の新快速に乗れば、普通で東京まで帰れるが、途中から夜になるし東海道は何回も通っているのでつまらないので、飛行機で帰る事にしたのだ。
関空21時55分発の最終便だと特割で9200円なのだ。これなら新幹線よりも安いし早い(?)
関空の国内線は21時を過ぎると東京行きしか無くとても寂しい。お店も閉まってしまい何か飲もうとジュースを買うのも自販機を探すありさま。せめて航空会社系の売店は最終便が出るまで営業して欲しいなぁ。
21:45から搭乗開始となり、JA8268(B767-300)に乗り込む。
乗客は6割程度のようで、隣のB席は空いたまま、ドアクローズとなりプッシュバック。
後は、羽田までひとっ飛びして旅は終了です。
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平成15年8月29日書