What’s 世界一周航空券
LAST UPDATE 13 FEB 2007
●世界一周航空券って?
世界一周航空券は、通称
RTWと呼ばれています。世界一周と言うと、とてつも無く高い金額と思われがちですが、いやいやそんな事ありません。エコノミー(Yクラス)なら、なんと
30万円前後です。
このチケットは、以前から設定されいて、この美味しさにはまった個人旅行の強者(?)が良く使っていたのです。(前は、もっと安かったのですが・・・)
ちなみに世界一周とは、大西洋と太平洋を横断する旅行の事です。両方の海を横断しないと世界一周と言わないのです。
似たようなチケットにサークルパシフィックと言うチケットがあり、こちらは太平洋を一周するチケットです。
現在一社で世界一周できる航空会社がありませんので、RTWは基本的に数社の航空会社が協力して設定しています。
例えば、ルフトハンザ(LH)とユナイティッド(UA)航空が主幹になる航空提携”スターアライアンス”や、アメリカン(AA)、ブリティッシュ(BA)が主幹となる”ワンワールド”などの広範囲な航空会社間の提携が結ばれています。
これらの提携には加盟航空会社間によるRTWの設定が盛り込まれており、多くの都市がネットワークで結ばれ利便性が向上しており、世界一周航空券=アライアンス特別チケットとなった感があります。
アライアンスが誕生する以前は、各アジアやアメリカ、ヨーロッパの航空会社の2〜3社がジョイントを組み、お互いの路線を使って世界一周するチケットとして販売していましたので、UA/BAと言う今のアライアンスからは考えられないチケットが存在して人気を博していました。
●何で良いの?
まず、このチケットの良いとろはRTWは、安くいろいろな国を巡る旅ができるのです。
単純に日本と海外を往復するのでは無く、周遊して旅する旅行ファンにとっては、利用しない手はありません。使い方によっては旅を2度楽しめることが出来ます。ちゃんとマイレージも貯まりますから!
また、ビジネス(C)クラスやファースト(F)クラスの設定があり、価格もCクラスで40万円程度〜、Fクラスは60万円程度〜で買うことできるのです。この金額でCやFクラスで世界一周できるならお買い得と言うしか無いでしょう。
RTWは正規航空券ですので、
- 旅行開始から1年間有効(一部6ヶ月)
- シーズン変動による金額の違いが無い(一部を除く)
- 航空会社でも旅行代理店でも買える
- 第一搭乗区間以外はオープン発券が可能
などの利点があることから、リピーターを中心に多く使っています。
●どこで買えるの?
RTWはどこの旅行会社で買えますか?などの質問を良く受けることがあります。
基本的にRTWは正規航空券ですので、どこの旅行会社でも買えます。ただ、この航空券は特殊な部類に入りますので、あまり発券(発売)経験のある旅行会社はまだ少ないのが現状です。
旅行雑誌の広告やネットで「世界一周航空券○○万円〜」などと言う旅行会社を見かけますが、そう言った世界一周航空券を良く扱う旅行会社で購入するか、東京や大阪の大都市に住んでいるなら直接
航空会社で購入する事をお勧めします。ホームページから行程表を印刷して、事前に航空会社にFAXしておくとスムーズに購入できるようになっている所もあります。
昔は、日本発着の世界一周航空券は存在しませんでしたが、今ではANAがスターアライアンス、JALがワンワールドに参加し日本発が発売されるようになってきてます。もしろん、日本以外でもその航空会社が就航している国でも発売されています。
現在発売されているRTWで代表的なのが、
- スターアライアンス世界一周航空券
- ワンワールドエクスプローラー
- スカイチーム世界一周航空券
です。
これらのRTWなら世界中をカバーしていますので、上手く行程作りをすれば、今までいけなかった場所にもいけます
この場合注意したいのは、日本発の以外のRTWを日本で購入すると、日本発の運賃と比較して、高い金額を適用するルールがあるからです。
ですので、安いソウル発を購入したい場合、日本で買うと高くなってしまいますので韓国の代理店で購入しなくてはなりません。少し英語力があれば、直接海外の旅行代理店にメールでコンタクトして購入する手もあります。そうすれば割引も期待できます。(ソウルや香港では日本語の通じる旅行代理店もありますので言葉が不安な場合は日系旅行代理店を使うのが安心です)
また、日本発が無い場合は、RTWの設定がある国から旅行を始めることになります。
注意したいのは、一部の海外発を除き、購入期限(発券期限)が設けられているのが通例です。出発の1週間前〜2週間前までに購入する必要がありますので出発ぎりぎりになって買うことはできないので注意してください。
●どういう風に使うの?
日本発を設けているRTWは別として、海外発を始めて買う場合、その国までの片道航空券を別途買って、その国まで行く必要があります。
ただ、片道航空券の格安航空券は余り無いので、格安の往復を買い帰路を放棄する方が良いでしょう。もしくは、ツアーの帰路放棄って言う手もあります。
それか、韓国までならフェリーと言う手もありますね
それから、いくら世界一周航空券でも、あっちこっち寄り道できません。
基本的に出発地から、地理的に東か西方向に進んで行くようになります。
ジョイントにより、おおまかに言って
- マイレージ制…あちこちの地点を結びその距離が一定の距離以内に収まれば良い。
- 方向制…東か西に一定方向に進み、一旦進んだ地点から戻るようなルート(逆行)は駄目なタイプ。
- 地域制…世界をいくつかの地域に分け、訪問する地域数によって運賃が異なる。この場合、選択した地域は一定方向に進む事
(例)アジア−北米−ヨーロッパ−アジア
方向制の場合、東京−シアトル−シカゴ−ロス−ニューヨーク−パリは駄目です。シカゴからロスが地理的に逆戻りするからです。
アメリカ国内やヨーロッパ内など限られた地域では、逆行を可能にしたり、いくつかの都市間は同位置(例えば、ロスとサンフランシスコなどの西海岸各都市)としてみなして、地理的に逆行となるのを許すジョイントもあります。
昔はこの方向性が主流でしたが、現在はマイレージ制が主流です。
また、ルートのおおまかな制約として
- 出発国と終着国は同一であること。(北欧など一部除外例あり)
- 同じ都市を2度以上経由(途中降機)できない。(除外例あり)
- 航空機を使わない区間は旅行者者の負担(マレージ制の場合は通算され、方向性の場合は逆戻りは不可)
このように、クアランプールに到着してペナンへ行くには方向性の場合だと地理的に戻ってしまうの世界一周航空券での移動は駄目ですが、実費で鉄道を使う場合は問題ありません。(もちろん、別に実費でこの区間の航空券を購入して利用するのも可)
しかし、ジョイントによっては、条件付きや追加料金で上記の制限を免除出来る場合もあります。
良くあるのが、ジョイントしている航空会社の本拠地(バブ)から1往復に限って周辺地域に行けるサイドトリップと呼ばれる特例です。
この他、ジョイントによって、共同運航便など利用出来ない便や、特殊ルールがありますので、さらに詳しくは各ページをご覧下さい
最後に、このチケットのTRAVAIR流使い方を紹介します。
- 日本から近いアジア発のRTWを購入する。(比較的運賃の安い場所は、韓国・香港・タイ発がある)
- 世界一周航空券の出発国まで格安航空券で日本を脱出
- 出発国からRTWを使う。そのままアジアを回ったりいきなりヨーロッパまで飛んじゃう手もある。
- 一旦、旅行途中の国から日本までの格安往復チケットを買って戻ってきて、数ヶ月後に、再び途中国に舞い戻ってRTWを使っても良い
- ヨーロッパ・アメリカを回って太平洋を渡り、日本に到着。
- 日本から出発国まで区間が手元に残るので、有効期間(出発国を出て半年ないし1年)内に出発国へ行く
- 前回の出発国から今度は逆ルートのRTWを買って(逆じゃなくてもいいけど)また世界一周の旅に出る
こんなことを繰り返せば、凄く面白い旅ができる筈ですよ!
そうすれば、もう世界一周航空券以外に航空券を買う気が起きなくなります(笑
●どこが安いの?
ここまで説明すると、じゃあ、どこで安く買えるの?と言う話になってきます。日本発の場合なら旅行代理店で買えばほんの気持ち程度のディスカウントがあるかも知れません。
海外発になると発国地の通貨で運賃が設定されているので、為替差益が期待出来る事になりその分「安く」買える事があります。特に、一時的に通貨が下落したりする国がありそういう国は狙い目になります。
最近はインターネットで海外の旅行代理店の情報を見たり、メールで商談も出来るので昔に比べてそういう情報も得やすくなってますが、その反面インターネットで「どこどこ発が安く買える!」と言う情報があっと言う間に広がり、航空会社も直ぐに運賃を変更(値上げ)して対抗(?)しようとします。
ですので、あまり安く買う!と言うのは諸刃の剣でもあったりするのです。くれぐれもほどほどに・・・
また、安く買えるバンコクの旅行代理店を教えてくださいと言うメールを時折受けますが、残念ながらそのようなご質問にはお答え出来ません。なぜなら本当に安いのかどうかは商談次第だからなのです。
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