Swissair Group

  

 2001年1月、巨額の赤字を出した責任をとって、ブルギーサー氏をはじめとする経営陣は辞任し、新しい経営陣に刷新された。新たにCEOとなったのは、世界でも有名な「ネッスル」のCFOを勤めたマリオ コルテイ氏で、スイス航空の社長には、クロスエアの社長が就任した。しかし、元クロスエア社長は直ぐに退任し

 新しい経営方針では、今までの拡大方針を止め、TAPポルトガル航空の民営化プロセスから撤退(しかし、南アフリカ航空の民営化については継続する予定)し、Qualiflyer戦略を見直しをすると共に、他社アライアンスとの提携について協議を始めるなどいままでの戦略を転換する大仕事であった。

 2月に入り、QualiflyerGroupが、ワンワールド、スター、スカイチームの各アライアンスと提携交渉を行っているとの報道が入りました。North Atlantic partnershipが始まった頃からワンワールドに加入するのでは無いかと言う憶測が随分ありましたが、報道ではワンワールドに一番接近したとも見れるような書き方でした。

 一方SAirGroupの見直しを進められ、世界的ホテルチェーン「Swissote」をシンガポールの「ラッフルズホテル」に売却。この他、データ管理業のAtraxisなどが売却交渉に入っていると伝えられてます。

 4月25日、SAir Groupは、名前をswissair groupに変更し、「Swissairブランド」に戻しました。これは、SAir Gruprと名前を変えた事により、ナショナリズムが強いスイス国民から反感を買ってしまた事から再び、スイスの名の下にと言う事で変わったと言われてます。

 6月にはベルギー政府から、前経営陣の合意によりサベナベルギー航空の株式を85%まで獲得して支援する約束が果たされてないと、裁判に発展しそうな状況になってしまいました
 交渉の結果、7月17日に先に合意された85%まで株保有率を引き上げる約束については、その契約を破棄し、今まで通り49.5%をSwissair Groupが保有し、サベナ再建費用の4億3000万ユーロうち60%がswissair Groupが支払い残り40%をベルギー政府が負担する内容で合意された。
この合意には、サベナが発注していた9機のAirbus320シリーズについてSwissairに引き継ぐ事が盛り込まれている。

 一方、Swissair Groupの経費削減策についても7月12日に発表されたリリースによればスイス航空、Crossair とゲートグルメ(Gate Gourmet)とニュアンス(Nuance:免税販売)の4社をビジネスの中心に据え、不採算路線の運航中止やグループ企業の整理統合を計るとの事でしたが、8月に入り地上ハンドリング会社のSwissportとニュアンス(Nuance:免税販売)の売却交渉について発表があり、Swissair Groupの前途が厳しい事を表していました。(とココまでを2001.9.9に更新しました)

 2001.9.11アメリカで起きた民間機を使った同時多発テロが発生しました。民間機がハイジャックされ、そのまま自爆すると言う今までに無いテロ犯罪であり、アメリカ発着の航空機が2日間にわたり運航を停止するかつてない事態になりました。
 運航を再開しましたが、航空機利用者がアメリカで超激減したのです。特に大西洋路線での利用者が激減しスイス航空のドル箱路線への打撃となり再建途上のスイス航空にとっては厳しすぎた。


も ど る  Global Excellenceへ  North Atlantic Excellenceへ  変革の時代へ
このページの最終更新は、平成13年9月9日です。