スイス航空ジャンボ最終便搭乗記-その2-
【コックピット見学】


1月7日

時差ボケもあったのか、朝早く起きてしまった。
今日のフライトは10時発なので、8時過ぎにホテルを出れば良いのだが、現地時間でまだ5時。
朝食が始る7時にレストランへ行き、朝食を食べたが、品数が少なかった。
まあコンチネンタルスタイルだから仕方が無いが・・・

ホテルをチェックアウトして空港へ向かいます。
ターミナルAはちょうどラッシュ時でエコノミークラスの方は長い列が出来ていましたが、ビジネスクラスの方はそうでもありません。
往路はビジネスで復路はエコノミーにしたのです。

チェックインを済ませて、ビジネスクラスラウンジで一服しますが、やはり飛行機の方が気になります。ほんと一服で直ぐにゲートに向かいました。
ゲートには今朝、アトランタから到着したB747-300が停まっています。もうスイス航空には、この1機しかB747はいません。チューリッヒ〜アトランタの専用機材になっていて、毎日いったりきたりしています。
でもスイス航空がジャンボを飛ばすのは、あと3日間だけです。

搭乗が始り、はやる気持ちを抑えつつ、搭乗します。
始めてスイス航空に乗ったのはB747-300でボンベイからチューリッヒまでで、以前にも、ボンベイ〜ソウル、チューリッヒ〜アトランタ間でも乗っていますが、最近はMD-11の方が多くなっています。

座席はアッパーデッキの62Kです。スイス航空のジャンボでは始めて搭乗した時はアッパーデッキがエコノミークラスで、ビジネスクラスはメインデッキのみでしたが、その後の改装で、アッパーデッキにもビジネスクラスが設けられました。
しかし、シートピッチはメインデッキの方が若干広めだそうです。

出発前に、業務用ビデオカメラを持ったスタッフがコックピットに入って撮影していました。もうスイス航空のジャンボが飛ぶのは残り僅かですからね。
ビジネスクラス6割位の搭乗率でドアクローズ。離陸滑走路は16です。エマージェンシービデオの放映が終わる頃には滑走路近でした。
離陸後、左旋回をして空港の真上を通過して大西洋に向かいます。
機内ではランチサービスとなりますが、最近スイス航空の機内食の質が落ちていると言う話を多く、耳にしていたのですが、確かに以前に比べてグレードが落ちている感じがしました。
デザートを食べ終わった辺りで、乗務員に「コックピットを見学する事は出来ますか?」と尋ねます。 スイス航空では、運航上支障が無い時は機長が許可すればコックピット訪問を許しているのです。
「ちょっと待っててね」と言われ、待っている間に何人か乗務員に連れられてコックピットを訪問しています。どうやらジャンボの引退が近いので、記念にリクエストする乗客も多いようです。
暫く待ったあと、ようやく「どうぞ!」とコックピットに3人ほど招待されました。
運航中にジャンボのコックピットに入るのは初めてなのです!

キャプテンに挨拶して、中を眺めます。747-300なので最新鋭の-400と比べ物ならない程の計器類です。
これらの計器をあやつりながら操縦するのですから、いかに機長や副操縦士、機関士が大変なのか判ります。平常時はいいけど何かあったら・・・
時折、無線交信のやりとりがあったりと20分程の訪問ですが非常に短く感じました。次の見学希望グループが来たので交代です。
感動!を胸に座席へ戻り、残り数時間の機内を楽しみます。

アトランタ到着前のスナックがサービスされ、いよいよアトランタです。
徐々に降下をし始め、アトランタへの着陸コースに乗ります。4本の平行滑走路があり、デルタのハブ空港でもあります。DL/SQ/SRのRTWを良く使っているので、必然的にアトランタを経由することは多くなります。
08Rにタッチダウン。 747は国際線ターミナルにタキシングします。昔はターミナルビルに一番近いサテライトに国際線のゲートがありましたが、アトランタオリンピックを契機に新たに一番遠いサテライトにターミナルが出来ました。新しいターミナルになって始めての入国です。 入国審査場は思った程、混雑してなく税関を通って到着ロビーへ出ました。後は地下のチューブでターミナルまで移動です。

つづく


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