−その5−
【ゴールデンサークルツアー】


平成17年10月21日

今日は、ゴールデンサークルツアーに出かけます。アイスランドは公共交通機関があまり整備されていないので、効率良く観光するにはレンタカーかツアーバスを使うのが一番です。

レンタカーでも良かったのですが、初めての地なのでココは安全なツアーバスと言うことで、事前に日本で予約しといたのです。
アイスランドには大手のツアーバス会社「Reykjavik Excursions」と「IcelandExcursions」の2つあり、自分が予約したのは、Iceland Excursionsの「Golden Circle Classic」と言うツアーです。

8時にホテルピックアップと言うので、7時に起きてみると、まだ外は真っ暗。さすがに緯度が高いので日の出は遅いようです。
朝食を取ります。典型的なコンチネンタルでしたが、パンが美味しい。ヨーロッパのパンってホントに美味しいですね

食事の後、ちょっと外に出たら結構寒いです。これは厚着をしていかないと駄目と言うことで部屋に戻って着替えをします。

そろそろ8時になるので、エントランスで待ってよう・・・あ、ATM行ってお金下ろしてくるのを忘れた・・・現地通貨が無いけど、どうしよう。
すると、迎えのドライバーがやってきてしまい、そのままマイクロバスに乗り込む。まあカードがあるし、ユーロも僅かにあるから何とかなるだろうと

他のホテルに寄って乗客をピックアップして、アイスランドエクスカーションズの事務所に到着です。ココでバウチャーを差し出し、大型観光バスに乗換えです。
バスは6割方の乗客を乗せて、8時半過ぎに出発します。車内を見渡すと欧州からの旅行者が多いようです。

レイキャビックの街を離れると、荒野の道路を走ります。道路と平行して直径1m位大きな管があります。ガイドの話だと、地熱発電所で発生したお湯をレイキャビックへ運ぶ温水管なんだそうです。さすが地熱の国です。

荒涼とした峠道にさしかかり、峠を越えたあたりから、硫化水素臭(硫黄臭)が漂ってきます。

峠を少し下った展望台でバスは停車して、まるで秘密基地のような「ネーシャヴェトリル地熱発電所プラント」を眺めます。
地熱と水を使いタービンを回し発電し電気を供給、水は地熱で高温になりお湯として配湯されると言う、かなりクリーンなエネルギーです。
もくもくと上がる白い水蒸気が荒涼したアイスランドの風景に溶け込みます。

再びバスに乗り込み、「シングヴァトラヴァトン」湖畔をドライブしながら景色が良いところで撮影停車です。この湖は冬でも地熱の影響で凍らないそうです。
10分程の停車の後、再び走り、ドライブインで休憩です。
寒いのでコーヒーでもと思うのですが、現地通貨を持って居ないので諦めようと思ったら、他の人がコーヒーをカードで買っています。
そうかカードが使えるのか!なら自分もと言うことで200クローネのコーヒーをカード払いにします。

一息ついたところで、バスは次の観光地「シングヴェトリル国立公園」へ向かいます。

ビジターセンターでバスを降りて、一行はガイドの後をついて、地球の割れ目を見物します。道の左右が壁のようになっている「ギャウ」と呼ばれる裂け目が、地中のマントルがここから隆起して左右にわかれて、ヨーロッパ大陸とアメリカ大陸へそれぞれ、長い長い年月をかけて移動しているのです。

まあ地球の神秘と言うやつですね。さらにココが世界最古の議会が生まれた場所でもあるのです。

ゆるやかな川みたいな所があり、とても透明な水で良く眺めてみると水底にいろいろな通貨が落ちている。ハハハこういう所にお金を投げるのは万国共通か!?

遊歩道の終点にバスが待っており、みんなぞろぞろバス乗りこみ、次の目的地へ出発!

次は、「グトルフォスの滝」でおよそ1時間近いドライブとなる。このあたりは舗装されているが、道幅が少し狭いのでバスとすれ違う車はすれすれにバスの脇を通り抜けていく。

途中、この後に寄るゲイシールを過ぎ、さらに進んだところが、「グトルフォスの滝」です。

ココで昼食休憩もするので、およそ1時間半程の停車となります。どれどれ、まずは滝を見よう!とバスを降りると、ツルツル滑る。

うわーなんだこりゃ、路面が凍っているじゃない。滝から吹き上がった水しぶきが凍ったようで、なんか雪国みたいな感じです。さらに風が強くて体感温度はマイナスです。
いやーさすがアイスランドだぁと変な関心をしながら、滝の見えるところまで行ってみますが、あまりの風と水しぶきで寒くて長居することは出来ないです。

写真を撮っていそいそと階段を上り丘の上にあるレストハウスへ。
いやー暖かいので生き返る感じです。奥がカフェテリアになっていて、ココの名物であるスープセット(890クローネ)を頼みます。もちろんココもカードで支払います。
羊肉のスープと言うことで名物らしく、とても美味しくてお代わりもできるようで、2杯おいしく頂きました。

バスの集合時間まで併設されているお土産屋をのぞいたりしていると、バスはレストハウスの前に回送されてきて、いやー寒かったとみんなぞくぞく乗り込みます。
全員がそろったところで出発。つぎはゲイシールの間欠泉見物です。ココはグトルフォスの滝から5分程で到着します。

ここの見所は地下から湧き出る温泉のガスが貯まると爆発したように吹き上がる間欠泉です。数分毎に吹き上げられる温泉は高さ10m位になります。
間欠泉の近くでその様子を眺めていると、まるで地球が「くしゃみ」をするように見えます。

穴の中が、は、は、ハクッション!って感じで吹き上がる姿はなかなか壮大でした。

 

この辺りは、温泉が自噴していて、グツグツと言うって湧き出ているのを見ると、「あー温泉に入りたぁい!」となってしまいます。
でも入ったら確実に火傷しますね

遊歩道に沿って歩きますが、所々、湧き出た温泉が寒さで凍ってアイスバーン状になっている箇所があります。さすがに高熱の温泉も寒い外気にさられると凍ってしまいます。

ココにもレストハウスがありますが、時間が無かったので中には入らず、バスに戻ります

バスに乗り込むとさすがに、疲れていたのでウトウトしてしまいます。
途中、バスがわき道に入り、ガイドが「みなさーん、右を見てください。山がうんたらかんたら、では左を見てください、はいこれがミニグトルフォスの滝です」となかなか上手い案内をします。これでちょっとは眠気が覚め・・・ませんでした。このあとまた単調なドライブなので寝てしまいました。

その後、「スカウルフォルト教会」に立寄り見学しますが、あまり宗教的な話は興味が無いので、教会の中を見学してバスに乗り込みます。

この次は、「ケリズのクレーター」に行くとの話だったので、昔にココに隕石が落ちた後のクレーターなのかな?と思っていたら、火山の爆発で出来た「お釜」でした。

なるほど、「お釜」もクレーターなのか・・・それにしてもさすがに14時を過ぎると日が影ってきます。やはり北国の冬は日が短い

その後、最後の下車観光地である「クヴェーラゲルジ」村を訪れます。ココは地熱を利用した温室で野菜や南国の植物を栽培している場所で、天然資源の有効利用と言ったところです。ココの温室カフェでコーヒーブレイクです。
もちろんココもカードでコーヒーとケーキのセットを頼みます。
見た目は美味しそうでしたが、ちょっと甘さ大味で、アメリカのケーキみたいな感じでした。

後は、レイキャビックへ戻るだけになりますが、ガイドが「今晩はオーロラが見られる好条件の3つのうち2つにあたる晴天と気温が揃っています。後は闇夜と言うことですが、今日は満月後なので、確立は2/3です。もし、今晩のオーロラ鑑賞ツアーに参加希望の方は居ますか?」と聞いてます。

何人かが申し込んでいるので、自分も申し込むことにしました。オーロラは「運」次第ですから、そういう確立が高いのなら参加しない手は無いです。

17時過ぎに、バスはレイキャビックの街に戻ってきて、乗客のホテルを巡っていきます。自分のメトロホテルは、バスが入れないので近くで降りて歩いてホテルに戻ります。

オーロラ鑑賞ツアーは7時半にホテルピックアップなので、その前に夕飯を済ましましょう!

つづく


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