ケニアでサファリ その8
【旅もおわり帰国】


平成9年9月16日

ついに帰国する日になってしまった。うー帰国したくないよぉ、仕事したくないよぉ。 と駄々をこねても仕方が無い・・・
とそんな事を考えながら、朝食を食べ、遠くにそびえる山を見ながらコーヒーを飲みながら思う。

宿をチェックアウトしクール駅からECに乗ってチューリッヒへ向かう。
朝の日差しを受けながらチューリッヒを目指す。
EC用の車両なのか2等でも2人掛けのリクライニングシートが並んでおり快適です。食堂車のスタッフがメニューを配っているのでちょっぴり食べたくなった。でも、がまんがまん、今日はスイス航空(SR)のファースト(F)に乗るんだから・・・
チューリッヒ中央駅で空港行きに乗り換えるが、荷物がやたら重い。

空港駅には10時半過ぎに到着。駅のホームからSRが使用してるAターミナルまで意外と遠いので重い荷物をカートに載せてゴロゴロと押して出発ロビーの「ファーストクラスカウンター」へ。
SRのFクラスに長距離便で乗るのは初めてなのでちょっと緊張のチェックインです
「TRAVEL CLUB」のメンバーカード出して、大阪関西空港行きのSR162便にいかにも乗り慣れてる乗客を装って荷物を預け、搭乗券を貰います。

チェックインを済まして後は、出発の12時50分までラウンジでゆっくり休む・・・では無くすぐさま、Bターミナルへのオブザベーションデッキ(送迎デッキ)に向かいます。
チューリッヒ空港のBターミナルの屋上全体がデッキになっていて手すりの低く航空機の写真が取りやすい環境にあるので、多くのファンが訪れます。(入場料2フラン)
自分もここで、「飛行機写真の館」用の写真を撮ります。
ロンドンのヒースローに比べればトラフィクは少ないですが飽きが来ない程度にSRのエアバスからマイナーな航空会社の機体まで撮ることできます。
12時まで粘って、SRに最近納入されたMD−11を2機撮影できて満足な収穫です。
デッキにある航空機グッズのお店に立ち寄り、専門誌を購入します。日本で買えば1万円近くするのが6千円程度で手に入りました。

さて時間が有りません。
Bターミナルから出国します。Bターミナルにはお店が多く土産を買うにはこっちのが便利なんです。
いつもお土産はここでチョコレートとバリーの靴を買って帰るのが常(?)になっているのです
美味しそうなトリフを買い、バリーで革靴を物色して良さそうな靴を試着してみます。
店員は高い方を奨めてたけど重いので、安くて軽い方を選んだら「そうね、こっちは軽くて良いわね」だって(オイオイ)
荷物をぶら下げて、歩く歩道でAターミナルの54番ゲートに向かうと、搭乗は既に始まっておりもう乗り込んだのか人もまばらです。

「おまたせしました」と日本人係員に出迎えられて、機体に向かうと最新のMD-11(HB-IWO)でした。
機内に入り、2Aの座席に着くと日本人乗務員が「加藤様、ご搭乗ありがとう御座います」と挨拶です。話を聞くと今日のFクラスはなんと自分一人!正に貸切状態です
自分一人の為に、2人の乗務員がFクラス担当になってるのだから正にVIP待遇です
(実はこれを狙って空いてる関空線にしたと言う話も無いでははい・・・)
日本の新聞を読みながらウェルカムドリンクを飲んで居るとドアクローズです、機長からのアナウンスだと、日本には大型台風が近づいているが、到着予定時刻には大阪を台風は通過しているので問題無いとの事ですが、ルート案内を聞いてビックリ
「サントペテグルブ−モンゴル−北京−ソウル−広島」と通常のシベリアンルートでは無くモンゴルを経由する中央アジアルートで飛ぶらしい。北京−ソウルは国交回復により最近開設された航空路ですが、管制能力が乏しいことからあまり解放されていないルートですが台風回避の為かフライトプランが良く受理されたと感心して内にRWY34からテイクオフ!

フライトレベルに達すると、「お食事を直ぐ召し上がりますか」と聞きにきたので「はい」とお願いすると、出てきました凄いのが・・・

前菜お寿司
”シザーニコライ”スモークサーモン
カスピ海産のキャビア
ブリニとサワークリーム
大麦とチキンのサラダ
トマトテリーヌ
サラダ季節野菜のサラダ
シェリービネガー又はサウザンアイランドドレッシング
口直しブルーベリーシャーベット
又はラムフレバーライムシャーベット
メイン牛肉フィレと子牛肉セップ茸とチャイブ添え
ヒラメのソテーとポーチドサーモンと舌平目のパーノッドクリームソースグレープ添え
リークとともやしのシュトルーデールレッドペッパーソース
バターヌードル
コールビラとラタトウーユー さやいんげんとキャロット
デザートチーズ盛り合わせ
フレッシュフルーツ,ドライフルーツ
ホワイトアンドブラックチョコレートムースマンゴソース添え
コーヒー/食後のリキュール
いやはや一人の為に全ての食べ物をテーブルの載せてどれがいいですか?なんて聞くから前菜からあれこれ頼んでしまった。
お寿司はご飯が固めだったので今一つでしたが、久しぶりの寿司に感激です
キャビアもたっぷり食べさせて頂きました。うまいですね、日本じゃそうは食べられないので嬉しかった。
フルコースなんで、メインの前に口直しが出るんだ!と感心し、メインでは、一人の為にいろいろとカートに乗せて来て貰い、あれこれと色々載せてもらい大満足です。(お腹が一杯だにゃ〜)
味もさすがSRです。美味しいです

機内食を食べ終わった頃には日が落ちて夕闇が迫ってきています。
免税販売でスオッチアイロニーを買い(130スイスフラン)代金分をマレージに加算して貰います。

さて一眠りするかぁと、掛け布団を取り出します。
SRの長距離線ではFクラスに羽毛の掛け布団が用意されています。
ほぼ水平になる椅子なので、すごーく楽です。長距離線でFの乗れればホントに楽に旅ができます。これからはアップグレードで良く利用しよーっと

目が覚めると北京からソウルへ向かってる間でした。
朝食が出されますが、ディナーで沢山食べたので余り食欲が有りません。
朝食といえども,「鯛のあんかけ」なるものまで出されてしまうと食べない訳には行きません。

機長からアナウンスによれば台風は既に大阪を過ぎており着陸には支障が無くほぼ定刻通りに到着するとの事です。さて心配なのが、大阪から東京への飛行機が出るか?と心配です。昨晩運航ダイヤが乱れていれば、今日の朝の便が欠航する恐れがあるからです。
空港周辺は南風のようで、大阪市内の方から旋回する感じで大阪関西空港にはほぼ定刻にランディングです
「加藤様本日はお疲れ様でした。またのお越しをお待ちしております」と挨拶に見送られて、さっさと検疫に向かい「ケニアからです」とキッパリ宣告して質問書を提出します。
黄色い紙を貰い入管も通貨してターンテーブルに向かいます。
実は8時半に出る東京行きの全日空便があるので、間に合えばこの便に乗りたいのです。本当は13時半のJAL便を早割で押さえてあったのですが、そのチケットを家に忘れると言うハプニングがありまして、どうせ払戻するのなら、早い便に乗って帰りたい。

さすがにたった一人のFクラス乗客の荷物です。トップで出てきます
荷物をピックアップして、税関を通り急いで国内線出発ロビーに向かうと、東京行きは定刻の出発でまだ空席が有ります。自動販売機で航空券を購入して荷物を預けます
全日空のジャンボで一路東京へ
長かった旅ももう終わりです・・・・(完)


ケニア旅行記に戻る