どたキャン?
平成19年5月10日
さあ、明日から韓国だと言うのに体がダルイ。帰宅して熱を測ると37.8度、おでこにちょっとプツプツしたものが出来ている。

ちょうと10日位前に子供が水疱瘡になったので、移ったか?でも自分は水疱瘡は罹った記憶が残っているので2度目では無い・・・

ネットで調べると同じウィルスが引き起こす「帯状疱疹」と言うのあるらしい。なんでも前兆として神経痛が出るらしく、そういえば1週間前からに右手に急に痛みが走ることがあるし・・・まさかこれか?

そうなると、まずは明日は病院へ行くことになるから、韓国は止めるしかないだろうと思って、現地で集合するメンバーにドタキャンの連絡メールを入れ、失意のまま就寝することに。

 
平成19年5月11日
ぐっすり10時間程寝て起きると、あれ平熱だ。外は凄い風が吹いているようでビュービュー言っているし隣のお寺の木が随分揺れている。

今頃は羽田に居る筈だったんだけどなーとブルーに。
朝は体温が低いからかなと思いながら、隣町の行きつけの病院の開院1番に入って、先生にこれまでの顛末を話すと「帯状疱疹は、神経に添ってウィルスが動いて引き起こすから、体の左右片側どっちかに最初赤くはれ、後にそれが水を持つからはっきりと判るから、それじゃあ無いよ。風邪だね。扁桃腺にちょっと白点が付いているからそのウィルスが・・・」

これって取り越し苦労って奴?念の為
「韓国行く予定なんですけど、行っても大丈夫ですかね?」と聞くと「数泊なら大丈夫だよ、念のため解熱と抗生剤を処方するから行っておいで」と先生。

それまで、行けないものだと諦めていたから行けるとなると現金なもので、処方箋貰って薬局で薬を貰い急いで帰宅。
まずは仕事に行った嫁さんに「唯の風邪だったから行ってくる!」とメールして、現地のKさんにTELするが上手く繋がらない。

そうだ、朝の便を予約していて乗らなかったので、予約が落とされる(キャンセル)されている筈だから、便の再予約しないといけないなとJALのマイレージバンク特典予約デスクにTELします。

電話は繋がったものの順番待ちのメッセージが延々と続く・・・

5分は優に待ってようやくオペレーターに繋がり、夕方の便への振替と帰りの便の確保をお願いすると、すんなりOK。さらに「今月に入って燃料サーチャージが少し下がりまして500円程ですが、こちらをクレジットカード会社経由でお戻しします」とちょっとラッキーなことも(笑)
今回はマイレージの特典航空券だったので、簡単に便変更が出来たので助かります。

Kさんに再びTELすると今度は繋がった「今回は残念だねぇー、え、来るの?」と言うやりとりがあって、続いて昨日キャンセルしたホテルの予約を復活させるべくホテルにTEL。

電話口に出たアガシ(若い女性)に「Are you speak Japanese?」と聞くと「はいぃ」と韓国なまりの日本語で答えるので、昨日キャンセルしたがやはり泊まりたいので部屋があるかと聞くと、「大丈夫です」と

ただ、事前に楽天トラベルで予約したのがダブルルームで99000W(ウォン)だったのですが、「値段は110000Wと10%のTAXです」とラックを提示してきたので、「同じ値段にならないのと交渉すると最初は、楽天のレート特別だらかと渋ってましたが、間が空いて(上司に聞いて?)から朝食は付かないけど部屋は90000Wで10%TAXでどうですか?」と提示してきたので、妥協しました。

再び荷造り(と言っても2泊分の着替えをリックに詰めるだけ)これで再出発の用意は出来たのが11時。

夕方のJL8833便は羽田16:25分発なので、15時位には空港に着かないいけないからと時間を逆算すると14時前には出ないといけないなぁ。お昼をどっかで食べてることにして13時に出発するかと決めるが、後は特にやることも無いので12時半には出発して、御茶ノ水の「キッチンカロリー」に寄り道して昼食を摂り、JRで浜松町へ。

浜松町からはモノレールで羽田空港です。3月のダイヤ改正で「空港快速」が出来て浜松町〜空港間ノンストップと言うのが出来き第二ビルまで18分と早いのです。

ちょうどホームに上がると次発が「空港快速」なので1本待つことにします。

14:22発の空港快速は浜松町を出ると、どこも止まらずに空港へ向かいます。今までの快速は「天王洲アイル」に止ってましたが、そこも止らずに次々飛ばして昭和島では、完成した待避線に先発の普通が入って道を空けてくれます。

第一ターミナルで半数以上が下車して第二ターミナル駅に到着。ちょっとまだ時間があったので屋上の展望デッキに出て、食後(って随分経っているけど)のコーヒーでもとしようとエスカレーターに乗って、展望デッキへ。

デッキはさすがに平日なので空いているかと思いきや、結構人が居ます。
スナックコーナーでコーヒーを買って、デッキで離陸していく飛行機を眺めます。韓国も空港での撮影がOKなら1日空港で撮影に充てたんですけどねー

15時を過ぎたので、そろそろ国際線ターミナルへ向かことにして、1階到着ロビー前にある空港循環バス乗り場に向かいます。
国際線ターミナルの場合、モノレールや京急の駅と直結されていないのが不便ですねぇ、いちいちバスに乗換えないといけないし・・・

ものも数分で国際線ターミナルに到着してロビーにはいると「狭いあぁ」。昔、中華航空が羽田発着の頃に国際ターミナルを使った事があるけど、それよりも狭い感じがします。
まあ、2010年には以前の新しい国際線ターミナルが元の場所に出来る予定なのでそれまでの辛抱か。新ターミナルには京急の駅も開業するので便利になることでしょう。

自動チェックイン機でチェックインを済まして、出国審査を済まして待合室へ入ります。この便には、現地で落ち合う、Mさんが乗る筈なので探してみたけど見当たりません。JGCだからラウンジかも知れないやと適当な椅子に座り搭乗を待ちます。
チェックインの時もかなり席が空いていたようだからガラガラかな。

16時頃に優先搭乗のアナウンスがあり、続いて一般の搭乗が始まったので搭乗口へ進み、飛行機へ向かいます。
ちょうどその通路がJ2誘導路の真横なので、直ぐ近くをタキシングする飛行機が間近に見られるのでこれは中々良いポジションです。

今日の機材は、B747-200型JA8150です。JALでは残り少ない在来型ジャンボ(通称、クラッシクジャンボ)です。もうANAでは全て引退しており、JALでは2階席の短い-200型ではこの機体だけで、この夏にも引退が予定されています。

ただ、塗装は「リゾッチャ」なので、一般の人は「この飛行機ってハワイとか行く奴だよね」って言っています。
座席は44Aで主翼の少し後ろになります。

隣2席は空席のようですから、これは楽チンです。隣が居るビジネスより、隣が居ないエコノミーの方が全然楽ですからね。

全ての乗客がボーディングしてドアクローズします。今日の離陸滑走路は34Rなので国際線ターミナルから近いので、離陸までは時間は掛かりません。プッシュバックしていると脇のJ2誘導路をリゾッチャ仕様のB747-300がタキシングしていきます。

JL8833便もタキシングを始め、離陸の順番待ちの列に並びます。今朝は風が強かったので、今日は揺れるだろうなぁと思っていたのですが、午後になって強風は弱まりってきたので揺れは期待?できなさそうです
「Japanair8833 cleared for takeoff」

離陸後、直ぐに右旋回で東京湾を回るように木更津へ向かい、富津岬を見ながら東京湾を横断して、ベイブリッジの真上を通り横浜上空から厚木基地と雲が無いの地上の様子が良く判ります。ただ、ベルト着用サインがオンのままなのでデジカメで撮影出来ないのが残念。
(たまに、知らないで撮影してその様子をBlogに載せている人もいますが・・・)

丹沢の山に入ったあたりでベルト着用サインがオフになりました。
このコースなら富士山が見える筈と外を眺めていたら、綺麗な富士山が見えました。これは幸先が良いかな?

機内サービスも始まりました。
ライトミールボックス配られ、ドリンクの希望を聞かれたのでいつもの調子で「トマトジュースを」と言うと「申し訳ありません、ご用意しておりません。ゆずのジュースは如何でしょうか?」と言われてしまった。なんだ国際線だから積んでいるかと思ったのに・・・
さらにボックスを開けて、あれま、なんじゃこりゃ。
ソウル線だから期待はしていませんでしたが、これならANAのスーパーシートの方がちゃんとした軽食が出ます。
ソウル着いたら夕食ですから半分位食べて残すことに

そうだ、Mさんを探そうと機内と見渡しますが見当たらないので、前方の乗務員に尋ねてみると「全てのお客様のお名前は判らないのですが・・・」と言いながらリストを見ると、その方はJALを良く利用されている方ですか?と聞くので「確かそうです」と言うと、36KにMさんと言う方がおられますので確認してみてくださいとの事。

礼を言って36Kに行ってみると、Mさんが居ましたので、声を掛けると「え、なんで居るの?」とびっくりされてしまいました。そりゃそうです。行けないよぉ〜って言ってたんですから

いろいろと話をしているうちに、ディセンドが始まり、シートベルト着用サインが点灯したので自席に戻り、眼下の景色を眺めていると高層マンションが沢山見えます。ソウルも人口集中で不動産もバブルらしいですからねぇ

18:20に「ドスン」とちょっと大きい衝撃で着陸します。少し進入速度が速いようでしたから減速の為か?
国際線ターミナル(昔の第二ターミナル)へタキシングし、スポットインします。

入国審査場は6つの窓口が3つづつ韓国人と外国人に別れていましたので空いてそうな列に並びますが、どこも同じでした(笑)

特に質問されることも無く入国審査も終わり、Mさんと合流。税関出口前の銀行で3万円を両替すると225000ウォンになりました。すると日本円に換算するときは0.133を乗じれば良いことになります。税関を出て、タクシー乗り場へ向かおうとすると「明洞まで3万ウォンで行きます」と白タク運転手。この手の話は怪しいので乗らないのが良いですから、無視して「模範タクシー」乗り場へ

タクシーは空港を出ると漢江沿いの高速道路を走り市内へ向かいます。国会議事堂の脇を通り龍山、ソウル駅前を通ってIBISアンバサダー明洞ホテルに到着です。ちなみに35000ウォンなので約4600円です。

ホテルは2006年の開業して1年余りなのでとても奇麗です。
立地もロッテデパートの目の前で、明洞の直ぐ近くなので観光にはもってこいです。
早速、チェックインを済まそうと19階にあるフロントへ向かい、チェックインすると、メッセージがあり、フロントマンが電話してくれ受話器に出るとKさん。

「じゃあ、10分後に明洞のロイヤルホテルの前で」待ち合わせることになり、部屋に入り荷物を置いて、Mさんとロイヤルホテルへ向かいます。

金曜日の夜とあって明洞の街は人で溢れています。えっちらおっちらと歩いていくと、居ましたKさんが!「いやー来れて良かったねぇ〜」と
Kさんの後についてお店に移動すると、先に到着していた、MYさん、Fさん、Iさんと合流して総勢6名となりました。

いやー海外でこうやって宴会するなんて。

お店の感じは日本と同じですが、出てくる料理と壁に貼ってあるメニューがハングル(でも日本語並記ですが)
生タコの刺身も日本じゃそうは食べれないし、キムチも本場の味です。サンチュにキムチと豚肉(バラ肉)を挟んでだべるとこれまた美味です。
もともと辛いのが苦手なんですが(笑)

渡り蟹も甘みがあっておいしい。本場チヂミも全然違います。出来立てなので熱くてほくほく言いながら食べます。
Kさんを囲んでいろいろと韓国の話などを聞きながら宴会は盛り上がります。ビールに焼酎の空き瓶が増えて行き、お腹も一杯になったところに、チゲ鍋が登場。うひょーだし汁が赤いや(笑)

しばらぐグツグツ煮てそろそろ食べ頃かなぁ〜と思っていたら、アジュマが生きた小ダコをドボンって鍋の中に。そしておもむろにキッチンバサミで、じょきじょきと切っていきます。
うわー残酷と思いながら、カメラでその様子を撮影するメンバー・・・

タコがいい具合に茹で上がってきたところで、アジュマが小椀に取り分けてくれて、食べてみるとこれまた辛いけど出汁が良く出ていてとても美味しいのです。
タコもレア状態でふっくら感があっていけます。

アジュマがKさんに何か聞いていますが、最後に雑炊にするか麺入れるかと聞いていたそうで、我々は麺をチョイス。
すると、乾麺と出し汁を持ってきて、最後はラーメンに。
これも美味しいのですが、ちょっと海鮮の出汁が薄まってしまったのは残念なところでした。
飲んで食って一人4万ウォン相当(約5千円)とまあまあの値段。でも同じ内容を日本で食べたら、もう少し高いでしょう。

いい気分になって、夜の明洞を歩いてホテルに戻ります。今日は金曜の夜ですから人も多いです。
すると日本人目当てのポン引きもやってくるわけで、この辺は上野で飲んでいるのと変わりありません(笑)
Mさんが両替してくるっていって、群れから離れ先にホテルに戻り最上階のバーで、歓談と相成りました。

Mさんか帰ってきて「いやー両替所かと思ったら映画館だったよぉ〜」と一同爆笑。確かに両替所と映画館の窓口は似てますね
なんだかんだと11時過ぎまで話をして、明日は10時にロビー集合だからねと解散。

エレベーターに乗って、部屋の18階を押そうと思ったら、既に降りてしまい無常にも18階を通過。仕方が無く1階まで降りて近所のコンビニへ行って、歯磨きや髭剃りなんかを買って再び戻ってきました。
韓国の特1級ホテルを除いて、歯磨きや髭剃りなんかは部屋に常備されておらず、自分で用意するか買うしかないのです。ホテルにも自動販売機がありますけど、コンビニの方が少し安いようです。

部屋に戻り、シャワー(バスタブが無くシャワーだけ)を浴びて寝ることにしましょう

つづく