地球の壊し方 その2
【大西洋横断】


平成10年9月9日

時差ボケのせいか5時過ぎに目が覚めてしまった。目が覚めると寝れず仕方がないのでテレビを見ていると夜があけてきた。
7時半を過ぎ、腹も減ったなぁと着替えて朝食を取りに再びバッフェに行く。朝食は6.59ドルと安いが、内容は昨晩以下だった。こんならマック(関西ではマクドって言うらしいですね)で喰えば良かったとちょっと後悔。
ちょっとカジノで遊んで(^^;;から部屋に戻りチェックアウトの準備をします。

そろそろチェックアウトしなきゃと思ったら、電話が鳴ります。誰だろうと思って電話を取るとちょっとたどたどしい日本語で「加藤さんですかぁ、ロスの友達から(って、ロスに友達なんか居ないぞ)電話がありました。3時発の飛行機が遅れて7時出発になります。」だって一瞬???となったけど、なにぃーSR107(Swissair107便)が遅れるって!ちょっと待て4時間遅れたらブダペスト行きにコネクト(接続)出来ないじゃないか!!
どうやら、昨日ホテルからReconfirmしたのでわざわざTELしてきたのでしょう。TRAVEL CULBメンバーだからちゃんと連絡くれたのかな?

取りあえずチェックアウトを済まし、シャトルバンで空港に向かう。
ロスまではSR8279便と言うコードシェア便(共同運航)を予約してある。この便はDL991(DELTA)便として運航されている。DELTAのチェックインカウンターで搭乗手続きを行うが「SR107は遅れるの?」と聞いたが、15時出発だと言う。どうやら情報が来てないようだ。
Swissairのコードシェア便なのだからこういう情報は欲しなぁ・・・
一応ロスからの搭乗券も呉れたが出発時刻は15:00のまま

取りあえずロスまで行かないと話にならんと言うわけで、搭乗ゲートに向かうと結構日本人が多い。どうやらベガスからロスに移動するツアーのようだ。DL991便はほぼ満員でロスに向かう。
1時間のフライトなのであっと言う間に到着。ゲートにはJTBやらHISやらツアーの現地係員が待ち受けていた。そんな団体の脇とすり抜け出発案内を見ると「SR107 ZURICH DLY」となってる。

取りあえず情報収集にカウンターに行ってみるとちょうど、チェックインの最中。
「何時間遅れるの?」とベガスで呉れた搭乗券とパスポートを見せて尋ねると、いきなり またもや日本語で「もうしわけありません、フライトはおくれます。げーとに6時30分までに来て下さい。おわびのバウチャーです20ドルまで使えます。ビジネスクラスのラウンジは・・・うんたらかんたら。今日は申し訳ございません」と言われてしまった。このおばちゃんDELTAの係員なんだけど結構日本語が達者だ。まあ日本線があるからこういう人が多いんだろう
遅れるの確実になった訳なんですが、そするとチューリッヒで2時間半の接続でブダペスト行きに乗り継ぐ予定が狂うなぁ・・・

まあ、出発まで4時間もあるんだから撮影でもしてくるかと言うわけでTWAターミナル向かいの駐車場屋上から撮影をする。
今回はエアバンド(航空無線機)レシバーを持ってきたので、周波数を探して聞きながら撮影するが、さすがに英語の本場だけあって早口でしゃべりまくるので、コールサイン(便名)が判らない?!。「じゃぱんえあ(JAPAN AIR)〜」と日本人英語を聞くとなんかホットしちゃいます。

1時間半程、撮影についやして再びDELTAターミナルに戻ってラウンジで一休み。メールのチェックなどをして時間を潰して、18時半にゲートに向かう。
さすがにみんな待ちくたびれた顔をして搭乗します。Swissairでこんなに遅れたのは初めてです。1週間前にカナダ海上でニューヨーク発ジュネーブ行き111便が墜落しているので、整備も非常にナーバスになっているようです。
以前からSwissairは整備中に不備があると徹底的に調べるのでその様な時は3時間位平気で遅れることがあるとは聞いてますが・・・まあ、安全であることには越したことが無いですからねぇ〜

乗り込んだMD-11はHB-IWQと今年納入された最新の機材で機内も真新しく感じます。
さてチューリッヒからの接続が気になる。どうせ予定していた13:20発のSR3466便には乗れないだろう、そうすると次のフライトは19:50発のSR/MA8862便か、すると到着は21:20になってしまう。これじゃ楽しみにしていた温泉入浴が出来ないぞぉ〜
19:00にドアクローズとなり、夕闇が迫るロスを出発、一路スイスを目指して飛び立ちます。

さすがに腹が減っているので食事が待ち遠しい(笑)。Swissairの機内食はクオリティが高く機内食でありながら満足させてくれる。と言うか味付けが繊細で日本人好みなんだろうと一人で勝手に思っていますが・・・
さてフィレステーキのキノコソース和えを食べながら10.5インチのシートテレビで,「タイタニック」を見る。大西洋線でありながらちゃんと日本語版が用意されているところが偉い!。さすがに評判が良い映画だけのことはある。食後のコーヒーを飲みながらスクリーン(モニタ)に釘付けになっってしまう(^^;)
ええ映画やったーとちょっち感動した後は寝る。あー今日は疲れたなぁ・・・

目が覚めると飛行機は、アイルランドの近くを航行している。そろそろ朝食(昼食)が配られるようだ。朝食を食べているとドーバー海峡の上を通過した。フランス、ベルギー、ルセンブルグの上空を通過してチューリッヒに向かう。到着30分前にはモニターで接続便の搭乗ゲートが表示されるが、「BUDAPEST CONTACT GROUND STAFF」となっている。
順調に高度を下げ、Runway14にランディング。1年ぶりのチューリッヒ到着です。しかし定刻より4時間近く遅れて15時です。本来ならブダペストに到着している時間なのですが・・・

ターミナルに降りて係員に尋ねると、トランジットカウンターへと言うので言われたままにカウンターに向かい、107便が遅れたんだけどと言いチケットを渡すと、CRS(端末)を叩いて次の便は19:10発になりますと言う。
そんなに遅いの?と言うと乗り継ぎを探してみましょうと言いCRSを叩くが、19:10のSR8862がベストと言う。それじゃしょうがないと搭乗券を貰う。

さてまた4時間あるぞ。ラウンジで一服してもいいけどまだ日もあるし撮影でもするかと思い一旦入国してBターミナル屋上の送迎デッキで撮影します。あまりトラフィックが少ない時間帯でしたが、バリグブラジルのDC10やマクドナルド塗装のクロスエアとかまあまあの収穫がありました。

Swissair MD-11
離陸するSwissair MD-11 HB-IWQ

17時過ぎに引き上げ、出国してトラベルクラブラウンジで休憩する。
ホテルに到着するのは22時を過ぎるのは確実なので、ここでシャワーを浴びてしまおうとシャワールームでこざっぱり、髪の毛も洗ってリフレッシュして、SR8862便に搭乗する。
この便はマレブ・ハンガリー航空とのコードシェア便でマレブ機材・乗員で運航される。東欧の航空会社と言うとなんとなく古ぼけた機材に悪いサービスと言う印象があるが、機材はB737-300を使っているし、サービスもそんなに悪くは無い。1時間半のフライトだったがちゃんとホットミールも出た。

薄暗いブダペスト空港には定刻21:20分に到着。ちょっとドキドキしながら入国審査の列に並ぶ。と言うのもハンガリー入国に際して、日本人が60日以内の滞在ならビザが免除されるようになったのですが、パスポートの有効期限が残り5ヶ月なのです。
大使館に確認したら、「最終判断は入国審査官が判断しますが、有効期間は6ヶ月以上あった方が望ましい」と言うのです。忙しくてパスポートの更新する余裕が無かったので、そのまま旅行に出てしまったのです。
しかし、入国審査官はパスポートをちっらと見ただけで終わりです。なんか拍子抜けです。ハンコも押さないなんて、東欧も変わったんだなと感心しながら荷物を受取って、両替を済まします。

ミニバスのチケットを購入して、バンでホテルに向かいます。もう既に22時を過ぎてます。結局ホテルに着いたのは22時半過ぎ。あーなんの為にブダペストまで来たのだろう・・・

(つづく)

このページは平成10年10月16日更新しました。


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