・2月10日(水)シドニー富士丸 マリーン(カジキマグロ) 加藤さんからのレポート


[日時]:2月10日(水)
[場所]:シドニー富士丸
[ねらいもの]:マリーン(カジキマグロ)
[釣果]:ストライプマーリン(真カジキ)約50キロ前後(推定)、カツオ(約2kg)各1匹

Funeturi-mlのメンバーでシドニーで船宿(と言っても日本の船宿とはちょっと違いますが)を営んでおられる「シドニー富士丸」の金園さんから、以前から「遊びにおいで」と言われていたのですが、ついに実現する事が出来ました。
折角なので、MLのメンバーにも声を掛けると、大物にとりつかれた(笑)メンバーから参加希望のメール。一時は7、8人になるかと思われたが、しかし、みなさん会社員という仕事がら、業務の都合とかで参加できたのは、渋谷の雄さんと自分の二人になってしまいました。
自分は7日に既にシドニーに入っており金園さんと陸っぱりの釣りを楽しんだりして、9日に渋谷の雄さんが到着して、晴れて沖釣りに挑戦です
初日はトローリングでマリーン(カジキマグロ)を狙います。それも100kgオーバーを


朝6時に宿泊先のノースシドニーのホテルに金園さんが迎えに来て、車で出船地であるボタニー湾に向かいます。市内を抜けてさらに空港も通り過ぎ40分程で桟橋に到着です。
天気は薄曇りで時折日が射すと、天気は今一つです。
しばらくすると湾奥からクルーザーがやって来て桟橋に横付けされます。ツナタワーがかっこいい船の名前は「富士丸ライト1」、キャプテンの名前はジョン ライト氏。
なんと、昔はレーシングカーのレーサーで、今は半分ガレージ(個人の車の整備)と釣りをしているそうです。
船の大きさは34ftクレスタ。 300馬力2機登載のゲームボートですなんとマリーン狂いとかで、釣れるまで帰らないとか(笑

今日は、我々の他に日本からのお客さん2名が乗る事になっているが、桟橋の場所が判らないようで、金園さんと携帯で連絡を取りながら無事合流。最初は釣り親父かと思ったら、20台前半の若者二人組でワーホリで来ている友達のとこに遊びに来ていて、釣りをしようと言うのでトローリングを希望したとか

全員が揃ったところで、出港。外洋に出る間に金園さんから注意と役割分担があり、
マリーンが掛かったら、今回唯一のトローリング経験者の渋谷の雄さんが、竿を持って魚を外らさないようにテンションをかける。他の人は、残りの竿を素早く片づける。その後交代しながら竿を持つと言うことなった

キャプテンクックの上陸地点を右に眺めながら船は外洋に出ていきます。波は3m近くでウネリも加わり、結構しんどいです。何かに捕まってないと飛ばれてしまいそうになります。昨日までは大シケだったようですので、シケ後の荒食いが期待出来るかな?と期待もありますが、この波じゃぁねぇ〜
外洋に出ると、キャプテンがトローリングのルアーを順番に投入して、全部で7本の竿を出して流し始めます。

沖に向かって走ること30分。最初のヒット!
しかし、マリーン用のルアーでなくカツオやマグロ用の小型ルアーに食いついたので、他の竿を上げることなく、渋谷の雄さんが巻き上げてみると、本カツオ(2〜3kg級)が食いついていました。
もしかしてカツオの群に入ってバホバホかぁ?と思ったのですが、そうは上手くいきません。再びマリーンを狙って走ります。

しかし、マリーンは姿を現さず、ひたすらクルージングする。
波は相変わらず高くうねりもあち、 二人組の若者はすでに船酔いでダウンしてキャビンでマグロになっている。
1時間程経過しても駄目で、渋谷の雄さんも飽きてしまい「喰ったら起こしてと言い」キャビンの床に大の字になって寝てしまった。
自分のデッキに座り混み、いつ姿を表すか待っているが・・・

クルージングする時間が過ぎていき、正午を回り1時を回った。
波も朝よりは良くなってきた。遠くに陸地が見えてきたので、そろそろ帰港するのなかなぁとぼんやりしていたところ奴はやってきた。

「ジーーーー」とドラグが滑り出る音。キャプテンが「ヤス!マリーン!」と叫ぶ。 みんなを起こして、残りの竿の片づけに入り、竿をキャビンの中にしまい込む。
渋谷の雄さんもスタンバイして、金園さんからバトンタッチして、ポンピングを開始。どうやら、小型のマリーンらしくあまり糸を引き出すことなく確実にマリーンを船に寄せてきた。
金園さんが、5分毎に交代しましょうと言っていたがあまりにも小型らしく、結構巻いてしまい、近くまで来たので二人組の若者にバトンタッチする。
金園さんが指導しながらポンピングで巻きかなり近くまで寄ってきて、キャプテンも操舵席から降りてきてギャフの準備。
「もう上がるので、彼にランディングして貰います」と金園さんが言い、自分の出番は無し。マリーンの姿が一瞬見え、船尾を左右に動きまわり、ギャフが入る。

マリーン引き上げ
マリーンが引き上げれた瞬間

ドッカ!とマリーンがデッキに横たわり暴れ、金園さんがナイフを入れ絶命させる。「うわーでっかい」と感心しながら眺める。
まあ、50kgあるかって程度でしょうと金園さん。これで50kgかぁ、もし100kgオーバーだったらどうなっていただろう???

記念撮影
桟橋での記念撮影

解体
桟橋でマリーン解体中

なんとも諦めかけていた時に良く掛かったもんだ。船は進路を港へと取る。

取りあえず、ビールで乾杯して釣果を喜ぶ。マリーンは湾内に入ってから腹を割いて内蔵を取り出すと、胃袋から、小魚にイカが出てきた。
桟橋に戻り、マリーンを持って記念撮影をする。すると桟橋で釣りをしていた釣り人が、なんとマリーンだと眺めている。
各自のカメラで記念撮影をした後、キャプテンは船をハーバーへ回航するので握手をして別れ、我々はそのまま桟橋でマリーンの解体を始める。
すると、蟹釣りをしていたイタリア系の釣り人がやってきて、じーっと見ているので、頭とかをあげたら喜んで行った。
一番美味しいところの切り身(1/5位)を二人連れに上げて、残りは金園さんが引き取ることになった。

それにしても、シドニー沖はマリーンの魚影は濃いらしく今シーズン打率9割と好成績なんだそうです。
自分は竿を持つ事が出来ませんでしたが、いい経験をさせてもらいました。


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