コメント:
ボルネオ島にあるポーリン温泉は、第二次世界大戦の際、旧日本軍がボルネオ島を攻略し占拠した際に、日本軍兵士により発見されたとされています。
地元人はココは熱い湯が湧き出る地として恐れられていたのですが、日本軍はココで疲れを癒したそうです。その後日本軍が駆逐された後、暫くは放置されていたのですが、90年代に再開発されて公園化されました。
日本からの直行便があるコタキナバルから北東に130km程、車で約2時間半〜3時間程掛かる。世界遺産「キナバル山」の麓にあり、温泉周辺は自然公園になっており、温泉の他、キャノピーウォーク、バラフライファームがある。
キャノピーウォークは熱帯雨林の木に掛けられたつり橋で、地上から40m以上のところにあって、人一人が渡れる幅しかなくスリル体験が出来るので人気のスポットになっています。
ポーリンとは、現地語で「竹」を表しており、付近には竹が生い茂っている。
公園内に源泉があり、50〜60℃程の若干緑色が掛かった透き通った温泉が湧き出ていて、硫化水素(硫黄)臭が付近に漂っています。
ここから湧き出た温泉は一度貯水タンクに貯められるようになっています。
源泉池の脇には看板があって、ココに卵を入れて温泉玉子を作ってはいけないということが書かれている。多分だれかそういう事をやったんだろうなぁ・・・でも温泉玉子を作るのにはちょっと温度が低いです。
源泉池より下の場所には、無料のパブリックバスがある。こちらは水着着用で入る小さいなバスタブ区画で、無料で利用できます。ちゃんと更衣室も用意されています。
ただ、蛇口から出る温泉の量はそんなに多く無く、お湯を満たすまでかなり時間が掛かるそうで、お湯に浸かると言うより水とお湯を一緒に入れてぬる湯?に入ると言った感じです。
ココを訪れる日本人ツアー客は殆どが水着を持参しないので「足湯」として利用している場合が多いそうです。
流石に温泉好には「足湯」だけでは物足りません。なのでコテージ風のプライベートバスルームがあって、こちらを利用すれば、「裸」で入浴することが出来ます。
利用料は1部屋15リギットで1時間利用することができます。
部屋は1回利用するごとに清掃されるのでソコソコ奇麗になっていて、真ん中で区切られたシェル型浴槽があります。
浴槽の底の排水溝にゴムの蓋を閉めて温泉と水の蛇口があり、左側の温泉をひねると勢い良く温泉が出てきます。
源泉から配湯される間に温度が低くなっており、蛇口では温度が42℃位です。ある程度貯まったところで早速浴槽に入ってみて、驚いたのが肌がツルツルになる温泉で、PH値が格好高い(多分PH値は9〜10近くある?)と思われます。
成分分析表があれば、良いのですが、さすがにそういう掲示は見当たりません。(帰国後ネットで色々調べてみたのですが、泉質は不明でした)硫化水素臭は源泉湧出場所に比べて弱くなっているのが残念ですが、まさしく温泉の香りがします。少し舐めてみましたが無味であることから、単純泉では無いかと想像します。
(ガイドブック等で「硫黄泉」と紹介されている
流石にオーバーフローさせる訳ににいかないので、9割程は入ったところで底の排水溝の蓋を少しずらしして「掛け流し状態」を作り、温泉の投入量を調整しながら入ります。
もちろん加水はせずに温泉だけ投入します。しかし流石に長湯は出来ないので、時折浴槽に腰掛けたりと出たり入ったりを繰り返します。窓の外にはバナナの木が茂っており、青い小さななバナナが生っているのを眺めながらの入浴というのもなんか、日本の温泉では絶対に体験できないです。
もう少し特徴がある温泉だと良かったのですが、それでもツルツル度は高かったですねぇ〜
|