−その6−
【ファンタスティック!】


平成17年10月21日

オーロラ鑑賞ツアーは19時半にホテルピックアップなのでその前に夕飯を済まそうと、ダウンタウンへ

メインストリートをぶらぶらしながら、レストランのメニューを眺めるとどこもいいお値段。うーーんどうしようかなぁ〜と歩いていると、回転寿司屋を発見!。へぇ〜こんなことろまで回転寿司があるんだと妙に感心してしまいます。

すると地元のファーストフードがあり、結構繁盛しているので、ええい、今晩はココで済まそうと人気メニューらしい「チップ&ポテト」を注文しクレジットカードで払います。ちなみに飲み物込みで790クローネなので約1300円!とアイスランド価格です(笑)
結構、ボリュームがあって満腹になりました。

ホテルに戻り、ありったけの厚着をしてピックアップを待ちます。ちなみに、この時の服装は、下着の上にスエットの上下を着て、下はGパン、シャツにトレーナー、パーカーを着てそれにハーフコート。それに手袋です。
オーロラ鑑賞と言うと本格的な防寒着を着るイメージがありますが、アイスランドは気候的に暖かい(アラスカや北欧の鑑賞地に比べて)ので、こんな格好でも大丈夫・・・だろうと

19時半過ぎに向かえのミニバンが来て、今朝向かったアイスランドエクスカーションズの事務所に向かいバスに乗換えます。
ツアー代金の5500クローネはガイドが集金しますが、当然クレジットカードが使えます。
簡単な案内があって、まずはレイキャビック郊外のビューポイントまで30分程走るそうです。

オーロラは以前、スイスから帰国の際に夜間シベリア上空を飛行中に、たまたま寝られなかった嫁さんが、窓に外を眺めて「ねぇあれってオーロラ?」って言われて見たら、遠めですが確かにオーロラが舞っていたのを見たことはありますが、地上から間近に見るのは初めてなので期待も充分です。

なんて言ったってオーロラ鑑賞の好条件3つのうち2つはクリアしているのですから・・・

話によるとオーロラの出現する時間帯は夜9時〜10時頃が多いそうで、その後明け方も多く見られるそうです。色も緑色や赤い色などいろいろの種類があってその時の条件によって見え方も全然違うそうです。
オーロラに関する説明の後、モニターでオーロラの映像が流れ、凄く神秘的でした。

バスはレイキャビックの街から外れ、真っ暗な道を右へ左へと走ることおよそ30分の所で停車します。
ココはドライブインみたいな所で、トイレなんかもありますが、それ以外の街灯は無く真っ暗闇です。ココでオーロラの出現を待ちます。
夜空には月が煌々と照られています。

21時が過ぎ、そろそろか?
21時半になると、まだかなぁ〜寒くなってきたし・・・とバスに乗って待っていても良いよガイドが言うと、みんなバスに乗り込み、窓越しにオーロラに出現を待ちます。
さすがにガイドも携帯電話で連絡を取り合っています。

しかし22時近くになっても現れませんでした。「釣り」でいうなら「夕マズメ」を逃した感じです。
ガイドは「他のツアーとも連絡したがまだ見られてないので、オーロラが見られそうな場所を探しに行くよ」と言って、バスはオーロラを探し?にドライブへ出発。

暗闇の道をバスは進み、時折ガイドがバスを止めて空の様子を窺いますが・・・
なんか硫化水素臭(硫黄)の匂いがするなぁ〜と思ったら朝来た「ネーシャヴェトリル地熱発電所プラント」ではありませんか、随分遠くまで来たなぁ〜

バスの中は暖かいのでみなさんウトウト・・・
11時を過ぎても現れず、ガイドも諦めてレイクキャビックへ向かうことになったのですが、街まであと15分と言うところで、一人の乗客がガイドに「あれ何に」と言うと、ガイドが「みんな!オーロラだ!起きて!」の声と共にバスは停車。

うたた寝状態だった乗客はみんな起きだして外に出ると・・・
うわーなんじゃこりゃ〜これがオーロラなの!と感動を通りこして思わず背筋がぶ「ブッル」となりました。

 
 

宇宙から降ってきたかのように夜空を緑色のカーテンがなびきます。ひらひらと舞っていたと思うと、さぁーと消えかかり、今度は別の方向にすーっとカーテンを引いていきます。

ガイドがいろいろと説明してくれます。北極側でオーロラが出現すると、同時に南極側でもオーロラが発生しているんだと説明をしてくれます。
さすがに細かい説明になると、英単語が理解できないのが残念。

時折、緑色が赤色を交えながら目の前にオーロラが踊っているのです。赤色のオーロラはホントに神秘的でした。

寒さも忘れてオーロラを眺めます。デジカメで撮影しますが、バルブ撮影が出来ないし、三脚が無いので、かなり厳しい状況です。
比較的明るいオーロラに的を絞って、撮影してみます。(写真は帰国後、画像処理を行ったところ数枚にオーロラが写っていました奴です)

カーテン状のオーロラが突然、渦巻き状になり、まるでSF映画で宇宙に吸い上げられるような映像みたいになり、これにはびっくりしました。
ガイドも、これはラッキーだ言っています。このような形になるのはオーロラの活動が活発な時に見られる現象なんだそうです。

もうオーロラは見られないかなと諦めていたところでしたから、とてもとても感動しました。
中には何回もオーロラを見にやってきては、いつも見られないで帰る人もいるそうですから、初回で見られるなんて!

寒さを忘れて幻想的なオーロラを眺めていると、既に0時を回っています。オーロラの活動が次第に弱まってきたところで、「さあ街に帰ろう!」とガイドの声でバスに乗り込み、バスはレイキャビックの街へ戻ります。

ツアーバスの事務所前で再び、マイクロバスに乗換えてホテルに戻ったのは1時過ぎでした。バスタブに、硫化水素(硫黄)臭のする温水をためて、温泉気分に浸りながらオーロラに余韻を・・・おっと危ない、寝てしまうところでした。

つづく


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