しんぺい |
■平成17年3月13日 霧島温泉駅行きのバスが10時なので、9時45分頃にホテルから車で最寄の「牧場」バス停まで送ってもらいます。 今日は、まず霧島温泉駅10時25分発の列車で、嘉例川駅に向かい駅舎を見に行きます。 踏切の音がして、キハ40の単行がやってきました。列車に乗り込み、娘はトイレへ。嘉例川まで1駅、でも7分掛かるから大丈夫でしょう。 嘉例川駅は明治36年に肥薩線(当時は鹿児島本線)が開業した際に建てられた駅舎がそのまま残っており、日本最古の駅と言われています。 駅舎を掃除していたおばちゃんが、ようおいでなったと駅舎の説明チラシをくれました。嫁さんと娘は興味が無いらしく、駅の隣にある公園に遊びに行ってしまいました(笑) 20分程の滞在で10時53分発吉松行きが到着します。この列車はキハ28+キハ58の2連です。実は事前に肥薩線の運用を調べていて、この列車にキハ58系が充当されるのを知ってスケジュールに埋め込んだのです(笑) 列車はガラガラで、キハ58のエンジン音を楽しみながら、40分あまりの旅です。 終点の吉松には11時38分に到着します。ここから人吉行きの「しんぺい2号」に乗換えます。乗換え時間は4分と短いのですが、この間に予約していたお弁当を引き取ります。 吉松駅は、今でこそ駅弁の常設販売はしていませんが、予約すれば「駅弁」が買えるのです。(「たまり」TEL0995-75-2046) 「しんぺい」号は日本三大車窓と言われている肥薩線人吉〜吉松間を走る観光列車で、風景が良い場所で一旦停車したり、途中駅で停車時間が少し長めに取ってあります。列車は普通列車で、座席指定券が必要です。今日は平日なので空いていますが、休日になると2両編成が満席になる程の盛況だそうです。 11時42分定刻に吉松駅を発車します。列車には運転士の他にる客室乗務員が乗車していて、観光案内から車内販売までも担当します。 取りあえず、この列車に乗るは1時間ちょいなので、早速お昼ご飯と言う事でお弁当を広げます。値段は620円と比較的良心的な値段です。昨今の駅弁は豪華さを売りに高額化している中、幕の内弁当がこの値段なのは嬉しいです。 列車はぐんぐんと勾配を登り始め10分程ところで列車は停車しました。ココが絶景ポイントと言う訳で、えびの高原にそびえる韓国岳、桜島までが見渡せる場所です。今日の桜島はちょっと雲に隠れ気味ですが見えなくは無いです。窓を開けて写真をパチリ。3分程停車して、再び走り始めまして、ほどなく「真幸」駅に到着です。 「しんの幸せ」と言う事で有名な駅で、ホームには鳴らすと幸せになると言う鐘があります。今は無人駅となっていますが、昔は駅のホームは京都の庭にように奇麗になっていたそうです。 列車はずんずんと山を登っていきます。分水嶺を越えます 次の「矢岳」では5分の停車があり、駅前にあるSL展示館の見学が出来ます。ココにはD51が静態保存されています。ココにはJRになってから九州での動態保存SLとして復活した9600型も保管されていました。矢岳まで来ませんが近くの人吉までは「SL人吉」号として時たま里帰りしてきます。 次は、「大畑」になります。ココはループ線&スイッチバックと日本でもココだけの形態になっています。駅が望める場所で一旦停車して、あそこが駅ですよーと案内の後、列車は駅に向って降りていきます。ココ辺からは人吉盆地の風景が広がります。 ループを降りるとスイッチバックで、駅に入り込みます。ココでは3分停車です。 列車は直ぐに折り返しの「いさぶろう」となります。下りと上りでは列車名が違うのです。 さて、後は鹿児島空港へ戻り東京へ帰る事になります。人吉は熊本県ですが、場所的に鹿児島空港の方は近く高速バスで55分で着きます。 バスは駅から歩いて10分程のバスターミナル発車するそうなので、13時30分に間に合いますが、折角来たの来たのちょっと街を歩いて14時30分に乗ることにします。ちょうど「人吉ひな祭り」と言うイベントがあって、街の中で雛飾りを展示しているらしい。 テクテクと街中をあるいて会場とされている商店街に向かいますが、思っていたよりのと違ってちょっと期待外れ。 結局、14時前にはバスターミナルに着いてしましました。バスターミナルと言うので近代的な建物かと思ったら、車庫の事務所みたいな感じで、一応待合室がある。娘はバスが好きなので、一杯バスが停まっているので嬉しそうだ。 14時30分のバスが乗り場に到着して、待っていた乗客10人位が乗り込み出発。人吉ICから高速に入り、人吉南と吉松の高速道路バス停に停車して、鹿児島空港には定刻15時25分に到着しました。 この便は満席になっていたのですが、その理由が判りました。「修学旅行」の団体が飛行機後方を占拠していたのです。一般のお客さんは20列位まででそこから後ろは学生で一杯でした。 (おしまい) |