平成10年9月11日
朝6時半にモーニングコールで目覚める。ふにゃふにゃと顔洗って着替える。8時にはホテルに空港へのミニバスが迎えにくるのだ。そして9時40分発のフライトでチューリッヒへ戻るのだが、ブダペストまで来て街を見ずに帰るのはもったい無い。
昨日の飛行機が遅れなければ昨日は午後に街を見れて温泉にも浸かれたのに(-_-#)
まあ、ドナウ川だけでも見ておこうとカメラを片手にドナウ川目指して歩く。まあ1時間あればなんとかなるだろう。
てくてくと坂道を下りていくと、遠くに王宮が見えてきた。朝日に浴びて結構きれいに見える。そうだ写真だとパチリ。
坂道を下りてドナウ川に到着。ああ、これが青き美しきドナウ川かぁと感嘆するがさすがに歌に歌われたような面影は無いのはしょうがない。
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朝日を浴びる王宮 |
これがドナウ川 |
ゴトンゴトンと路面電車が音を立ててやってきた。乗りたいと!元鉄チャンの血が騒ぐ(?)が残念ながら時間が無い! くっそー昨日のフライトが遅れなければ・・・とさらに悔しがる そろそろホテルに戻ってチェックアウトしなければとホテルに戻るが、今度は登り坂なのでハァハァいいながら戻る。
チェックアウトの際にカードで払おうとしたら、端末にカードを通したが随分待たされた上にコンピュータがダウンしていると言うではないか!?キャッシュは無いのか?と言うのでドルと日本円しか無いと言う(どうせ1泊だからそんなに両替してないだぞ!)
すると電卓を叩いて79米ドルならではと言う。既にミニバスも迎えに来ているので、米ドルのキャッシュで払う。
そう言えばガイドブックに、「ブダペストの通信事情は悪くてクレジットカードの利用際は注意」みたいな記事があったっけなぁ・・・
バスに乗り込みと既に皆さんお待ちの様子。スイマセン〜
一路空港を目指します。昨晩は暗くて街の様子が判らなかったので、車窓に釘付けです。 空港までは環七の1車線版みたいな道(って東京の人以外は判らないたとえですね)が伸びています。
ちょうど通勤ラッシュ時で都心に向かう車線は渋滞しているなかをカッとび、20分程で空港に到着。
Swissairのチェックインは、マレブが代行しています。搭乗券もマレブのです。
欧州では各国の航空会社がその国の空港で、他社のチェックイン業務を代行する場合が多く、スイスならSwissair、ドイツならルフトハンザ、イタリアならアリタリアがその国に乗り入れる欧州の他航空会社のチェックインを行ってるのです。
まだ時間まであるので、屋上のオブザベーションデッキ(送迎デッキ)に上がって見る。 東欧の空港なので、珍しい飛行機が無いかなと期待していたのですが、マレブのTu-154が1機以外は全てボーイングやエアバスと西側の飛行機ばかりでした。
出国審査を済まして、ロビーに出ると結構日本人の団体がいます。なんか高齢(失礼)な方が多いようで添乗員は大変だろうなぁと眺めつつ、ラウンジで一休み。
SR465便は定刻にドアクローズ。機材はA320(HB-IUL)で、ビジネスは6割の搭乗率です。スケジュールを調べた時は機材がA319の予定だったのですが、どうやらシップチェンジだったようです。
離陸後、朝食のサービスです。そうだ、ホテルで朝食を取らなかったんだ。宿泊代には朝食を含まれていたんだよな。くそー損した(?) 食べ終わった頃にはすでに降下しており、雲の中に突入。離陸のアナウンスで天候は雨だと言ってのを思い出す。サンフランシスコ行きまで5時間あるので、その間を飛行機撮影に費やす予定だったのです。雨じゃ撮影は難しいからなぁ・・・どうしようかなぁ〜と考えているうちにRunway16にランディング。 うわー本降りだ。これじゃ撮影は無理だなぁと考えながら飛行機から降ります。
Bターミナル外れのオープンスポットに駐機となり、バス移動です。ここからは整備地区が良く眺められるのですが、ハンガー(格納庫)の中からお尻だけ見える飛行機が居ます。 もしやと思って良く眺めてみると、スイス航空にデリバリー(納入)されたばかりのエアバス330型機が居るではありませんか!この秋から路線投入される最新の機材です。 写真を撮りたいのですが・・・残念ながらお尻だけです。
またもや後ろ髪引かれる思いの中バスはターミナルに向かって動き始めます。うー、今度来るときは絶対撮るぞぉ!と思いつつ・・・
さて、時間もあることだし、取りあえず入国してターミナルをうろつくかと、入国して航空関係の本が揃ってる地下の本屋に寄り立ち読み。でもドイツ語の本が多いなぁ。。。
本屋を出ると、ふと列車の時刻表が目に入った。そうだ、チューリッヒ中央駅まで行ってみよう!と思い立つ。いつもメールを頂く新宅さんが、チューリッヒで時間が有ったときに中央駅まで買い物に出ててると言うのを思い出したのです。
早速、自動券売機で中央駅までの往復キップを買って階下のホームへ。ちょうどルチェン行きの列車が来たので乗り込み、ShortTripです。
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スイス国鉄の機関車。新型です結構カッコいいでしょ |
やっぱり始発駅にはこのパタパタ式の案内がお似合いです |
約10分で中央駅に到着。しかし雨が降ってます。でも、傘は有りません。となると必然的に駅構内から出れません。
まあ、写真を撮ったり地下街を散歩しながら、ピザを喰ったりと1時間程つぶして、雨も小降りになったので再び空港へ戻ります。
空港に着くとどうやら雨は止んだようです。それなら撮影だぁ!とBターミナル屋上デッキに向かい、撮影をしはじめます。16:25発だから15時まで撮影することにして、やってくる飛行機を撮りまくります。
15時を過ぎてしまい、予定の時間です。残念ながら引き上げてサンフランシスコ行きに乗る準備です。 まずは、本屋で航空雑誌の「JP」を買います。これは世界中の民間航空機の登録番号を紹介した本で航空ファン必携です。年1回ここスイスで発行され日本でも洋書として売られてますが、スイスで買った方が安いので毎年買ってるのです。結構重いです
続いて、出国してBターミナルに向かい、これからお世話になる川口さんの奥様に「Sprungli」のショコラケーキを買います。ここのチョコはすんごく美味しいですよ!。
買い物が済むと15:30です。今度はTRAVEL CULBラウンジの寄って再びメールのチェックです。 会社からの緊急メールを読んだりしていると、搭乗の時間です。シャワーでも浴びようと思っていたんですが、時間が無くなってしまいました。
ゲートのMD-11を見ると、HB-IWQが待っています。昨日ロスから乗ってきた機材で、自分らを降ろした後、北京行きとなって飛び立っていたのです。北京から戻ってこんどは同じ乗客(って俺一人だろうけど)を乗せて今度はサンフランシスコへ。うーん、我ながら飛行機と同じ行動を取ってるなぁ(笑)
座席は2A。マレージを使ってビジネスからファーストへアップグレードしたのです。SRのファーストはMD-11の前部の12席あり、ほぼ水平までリクライニング出来る電動スリーパーシートで、前の座席とは2m以上の間隔があるのです。これはホントに楽チンです。特に夜間フライトだと寝やすいです。
SR107は遅れる事無く、Runway16を目一杯使ってTAKEOFF。欧州滞在は25時間でした。
スイスーアメリカ線の機内食はどの路線も同じメニューがサービスされるようで、11時間
の西海岸と7時間の東海岸線が同じ内容なのはちょっと不満ですが、前菜のキャビアにスモークサーモンもたっぷりだされてコンソメスープ、メインと進みお腹が膨れてきます。
ファーストの食事は時間をかけてサービスするので、せっかちな自分にはちょっと間が空いてしまうのがちょっとね。でもクオリティーはほんと良いです。
満腹になってコーヒーを飲みながらデザートのケーキを食べて「代は満足じゃぁ〜」状態になってしまえば、スイスワインが効いて、眠くなってきます。
リクライニングを倒して羽毛の掛け布団を被っておやすみなさーい。ZZZ
6時間程寝て起きると、ちょうど到着前の軽食のサービスが始まるようだ。
現地時間は夕方近くなので夕食代わりと言ったとこです。あんまりお腹も減っていないので軽食で充分です。
窓から外を眺めるとゴールデンゲートブリッジが見えてきました。自分はシスコは初めての訪問です。さらに、オークランド空港を眼下に眺め左旋回をしながら徐々に高度を下げて定刻19時にランディング。大都市を控えている割にはこじんまり(?)した空港という感じですが、それでもRunwayは4本もあります。隣のRunway手前でホールドしてしまい、後から下りてきたSingaporeのB747が先にターミナルに向かいます。 後から来たのに・・・と思いながら、MD-11も後に続きターミナルに到着です。
シスコでは、先に荷物を受け取ってその後入国審査と普通とは逆のパターンなんです。 荷物をカートに積んで入国審査の列に並びます。パスポートとEDカードを差し出すと女性の審査官はパスポートをハンコだらけのパラパラ見ながらいろいろ質問してきます。そうなんです、自分のパスポートにはあちこちのハンコが押して有るのです。だから結構怪しまれるんですよ。ハンコ見ながら「あなたのお父さんは日本の大統領? ジンバブエ、ザンビア・・・凄いわ」なんて言うです。苦笑しながら違うよなんて言って、アメリカのB-1/B-2ビザを持ってるので半年の入国を許可してくれました。
税関を抜けて到着ロビーに出ると多くの出迎えの人でごったがえしています。 ここで、シリコンバレー在住の川口氏と船釣り情報のマスターの、市瀬氏と合流するのですが・・・
(つづく)
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