ダイバード |
YS11が9月末をもって日本の空から消えるので最後のお別れ搭乗をと考えていたら、7月21日〜23日まで、バーゲンフェアが追加設定されました。この時期なら青春18切符と組み合わせて旅が出来るぞと7/23の鹿児島⇒福岡のフライトと福岡から東京までのフライトを予約しました。 行きは18切符で行くと言うことにして、いろいろなプランを考えて、これだぁ〜と言う完璧?プランを作りました。 【7月21日】 総武緩行線の2番電車に乗り秋葉原で京浜東北線に乗り換えです。平日だけに結構乗客は多く、浜松町まで立ちんぼでした。 羽田空港へは、品川から京急で行くか、浜松町からモノレールのどちらかになるのですが、今回はモノレールチョイス。京急だとちょうど良い電車が無かったのです。特に羽田空港行きが「急行」だったりするとモノレールより時間が掛かってしまうので、早い「快特」が無いと利用しないのです。 今日は広島までJALで飛ぶので、第一旅客ターミナルで降ります。前日にWEBチェックイン済みなので、そのままゲートに向かうことが出来るのですが、搭乗券が欲しいので、自動チェックイン機で搭乗券を発券します。 どうもレシートみたいな搭乗券は嫌いなんで・・・ もっとも、バーゲンフェアや特割28で買えばもう少し安かったのですが、まだ購入期限時点ではスケジュールが固まって無かったので、致し方ない・・・ 早速、朝食を買うとJALの売店に行きます。ココはいつものカツサンドかなと物色していると、カレーライスを食べている人が居ます。 腹ごしらえを済ますと、ちょうど広島行きの搭乗案内開始のアナウンスです。 昨晩、WEBチェックインするときに運航状況をみたら、昨日の晩は広島行き最終便が天候不良で羽田に引き返しになっていたのです。 ゲートに行くと予定通りB767-300(JA8234)が居ました。既に殆どの乗客が搭乗したようでそそくさと機内へ。 定刻にプッシュバック開始。 直ぐに右旋回をしてそのまま雲の中に入ってしまいました。上昇中も時折揺れがあり、なかなかシートベルサインがOFFになりません。 新聞や機内誌を眺めて時計に目をやると8時過ぎです。フライトタイムは1時間10分ですから、そろそろ最終進入を始めるころかな?と思っていたら・・・ 「ご搭乗ありがとうございます。機長の○○です。当機はただ今岡山上空までまいりましたが広島空港が濃霧で視界が悪く、着陸に必要な基準以下となっており着陸出来ない状況です。当機の他4機が天候回復をまって広島上空で待機しており、我々は5番目となります。残りの燃料から岡山上空で1時間待機いたしますが、それでも天候が回復しない場合は、福岡へ向かいます」とアナウンス。 うーーん、1時間待機した上に広島に降りることになったら、スケジュール通りに行かなくなる。もう定刻到着は無理ですから、福岡へダイバートして欲しい! それにしても1時間もホールド(待機)するだけの燃料+福岡までの燃料を搭載していていたと言うとなると、機長も今日はヤバイかな?って思っていたのでしょう。さらに昨日の広島行き最終便が羽田引き返しになっているので、今朝の広島発の始発便が欠航になっているので、JALとしては広島に降りたいので余分に燃料積んだのか?なんせ燃料費が高騰していますから余分な燃料を使いたくない筈。 意外にも機内は静かなものです。客室乗務員はドリンクを配ったり、新聞を配ったりして乗客の気休めに努めています。 多分、自分一人だけが、福岡に向かってくれーと思っていることでしょう。 8:50頃に、「あと15分後に最新の気象情報が入ります。その状況によって広島へ向かうか福岡へ向かうか判断いたします。なお先行していた全日空便は全て他の空港へ向かいしました」と機長のアナウンス。 9時を過ぎ、コックピットではATISをチェックしていることでしょう。もし、広島へ向かうようならアナウンスがあっても良いのですが、無いところみると、地上と打合せをしているのでしょう、ダイバートするなら管制承認を必要ですから、多分福岡へ向かうな・・・ 9:15、エンジン音が大きくなり増速したと思ったら「気象情報を入手いたしましたが広島空港の天候は悪く、天候の回復も見込まれないので、当機は福岡へ向かいます」機長。 よーぉし!いいぞぉと、一人ほそくむ私。他の乗客はため息が聴こえます。そりゃそうです。ビジネスマンなんかはこれから、商談や会議なんかあった筈です。それを福岡まで連れていかれるのですから、たまったものではありません。 乗務員から、福岡空港へ到着予定時間がアナウンスされます。 Runway16にタッチダウン、スポットへ向かいますが、ダイバート便とあって、10番スポットのターミナル1に到着します。 ドアが開き、地上係員が機内に入りお詫びと広島までの交通案内がアナウンスされ、「ゲートで新幹線への振替票を受け取り、博多駅で新幹線の切符と引き換えてください」と案内がありました。 自分の場合、広島へ向かう必要が無いので、現生の方が良かったんだけどなぁ〜(笑) まあ、振替票で切符に引き換えができるようだけど、○契乗車券(旅行会社とかと契約した特別乗車券で払戻しとか変更が出来ない奴)なんだろうなぁと博多駅のみどりの窓口に並ぶと、カウンターに一番端が航空会社振替専用窓口になっていました。 「11:28ののぞみで良いですか?」と聞かれ、適当に「はい」と言って差し出された切符を見ると、○契では無く、普通の新幹線指定席特急券と乗車券でした。 ほほうノーマルじゃないですか、これ払戻しもできちゃうね。 はい、この後の展開は貴方の想像におまかせして、臨時収入を得て新幹線ホームへ。 11:45博多駅を出発しますが、小倉までは約20分。買った弁当を食べると直ぐに着いてしまいます。 途中、小倉モノレールの基地を眺めながら、昼時のローカル線は閑散としています。 田川伊田も筑豊地区で産出された石炭列車の中継駅でしたので、ココも構内が広かったです。 添田駅から先は福岡と大分県の県境山岳地帯に分け入っていきます。彦山駅は無人駅でしたが昔はかなり栄えていたのでしょう、かなり立派な駅でした。 列車は大分県に入り、日田盆地へ峠を下りていきます。このまま終点の日田まで行って久留米行に乗る予定ですが、日田彦山線は日田の一手前「夜明」で久大本線と合流します。「夜明」と言う駅名に引かれてココで途中下車して、日田から来る久留米行を待ちます。 列車が来るまで駅舎なんかを見物してみます。昔ながらのローカル駅と言ったたたずまいで、なんとなく味があります。 久留米行きは新型のキハ220で1両編成でした。ガラガラのロングシートにすわり揺られ、九州新幹線工事の脇を通り、久留米駅へ。 鹿児島本線の下り線を渡って上りホームに入るのですが、下り快速が遅れていたので、場外で3分程停車したので、久留米には定刻より4分遅れで到着しました。 ココから瀬高まで特急でワープです。乗換え時間が少ないので少々あせりましたが、特急も遅れていたので、助かりました。駅の自動券売機で乗車券と特急券を買い、リレーつばめ51号に乗ります。空いていた席に座り新幹線の工事風景を眺めていると、直ぐに瀬高に到着。反対側のホームで特急退避していた熊本行の普通列車に乗換えです。 これまた味気ないワンマン&ロングシートの815系で、こういう列車に長時間乗るのはちょっと苦痛です。 熊本では、20分ほどの乗り継ぎで八代行きに乗換えになる。その時間にさっき書いたエアーメールを出そうと駅ビルにある郵便局へ行ったら、もう5時を過ぎてクローズ。 およそ50分で新八代に到着です。ここからは九州新幹線に乗って川内までワープです。どっちみち八代から先は新幹線の開業でJRから第三セクターの「肥薩おれんじ鉄道」になってしまい、運賃が別途必要になるのですからまだ乗ったことが無い新幹線と言うことで、乗換えです。 新八代18:15発のつばめ53号はリレーつばめからの乗客を乗せ、定刻に発車します。九州新幹線は新八代〜鹿児島中央間が先行開業と言うことで列車は6両編成と短い。まあそれほど需要がある場所では無いので、乗った列車も乗車率60%と言った感じです。 新八代では雨は上がっていましたが、新水俣を出た頃から雨になっていました。しかし、トンネルが多いので外の景色を眺める区間は少ないのですが・・・ 川内には定刻より3分遅れで到着。ここから分断された鹿児島本線の普通列車に乗り換えます。 今日はさらに日豊本線で隼人まで行き、駅前のビジネスホテルに泊まる予定です。 駅から歩いて5分位の場所で、黒豚専門店と言うので期待してお店に入り「上ロースかつ定食〜甘みのある極上ロース肉、贅沢一品〜 1,490円」を注文。カウンター越しにカツを揚げるのを眺めながら待ちます。 ちょうどオーダーが立て込んだ時だったのか、なかなか自分のカツが出てこない・・・ お腹一杯になって駅に戻ると改札前に看板が出ており、「大雨の影響で日豊本線国分〜都城間、肥薩線全線で運転見合わせ」とあります。 明日は肥薩線の始発に乗るので、明日は大丈夫かなぁ〜と思いながら満員の国分行きに乗り込み、隼人へ向かいます。真っ暗な錦江湾沿いを走り21:42、本日の終着駅隼人に到着です。 大粒の雨が降っていますが、そんなに酷い降りではありません。ようやく傘が役に立ちました。 駅から歩いて5分で今日の宿「隼人ステーションホテル」に到着です。 明日は晴れますよーに |