AvroRJ100は日本で運航されたことが無いので今一ピンとこない機種であるが、ブリティッシュエアロスペースのBAe146と言えば少しは判る人も居るかも知れない。 ARJ100は、Swiss European Air Linesの所属となっているが、フライトはSwissとして運航される。
SwissのARJ100は、元クロスエアーのメインフリートとして活躍していた機体で、Swissでは現在20機保有しており、主に欧州域内線で使用されている。
ロンドン・シティー空港は騒音防止の観点から鋭角度進入が義務付けられていたり、季節運航のスイス・シオン空港など短い滑走路での離発着が必要な場合など、鋭角度アプローチや短い滑走路での離発着やに優れていることから、使い勝手が良くチューリッヒを中心に運用されている。
小型のエンジンが4つあることから”ジャンボリノ”の愛称を持つ機種だが既に生産が終わっている。
その為同型で定員数が少ないARJ85をARJ100にリプレイスする際には、英国航空から6機のARJ100を購入して、ARJ85が2007年に引退させている。
なおSwissがスターアライアンアス入りした際に、専用カラーに塗り替えられたのもこのARJ100だった。
しかし、使い勝手は良いものの4発機で運航コストは優れているとは言いがたく、2014年からボンバルディア社製のCSeriesにリプレイスすることが予定されている。
なお、シートは2−3の配列でビジネスクラスは3人掛けのE席をアサインしないようにして運用されている。
エンターテイメントシステムは搭載されていていない。
オーバーヘッドストレージは高さが無く、直ぐに一杯になってしまう場合が多いので大きな荷物は機内持込を断られる場合もある。
長い間、Swissの欧州路線のメイン機材としてA320と共に使用されてきましたが、ボンバルディアのCSシリーズへの置換えが決定しており、CSシリーズのデリバリー後には順次退役する予定になっておりSwissで活躍するのも後わずかになります。
|