North Atlantic partnership

  

99年11月18日、アメリカン航空とSAirグループは「North Atlantic partnership」提携を10年間結びました。これにより正式に新しいアライアンスが発足しましたが、先発のスターアライアンス、ワンワールドに比べるとインパクトが薄い。なにせ名前の通り北大西洋を中心としたアライアンスと言うより「提携」と言った方が適切な感じです。

またAAはワンワールドの主幹航空会社であり、ワンワールドとNorth Atlantic Partnershipとどういう切り分けをしていくのか、非常に興味深いところです。

提携時にBAがワンワールドから離脱してSRが入ると言った憶測がありますしたが、その後BAがKLMとの合併交渉時にも同様な噂が流れました。
AA B777
大西洋路線でのシェアをBAとSR、SNと比べた場合シェアから言ってBAの方が魅力的です。
とは言っても航空会社の動きはダイナミックに動きますからどうなるかは?です現にBAとKLMが合併を視野に入れた交渉を行いましたが、結局ご破算になってしまいました。

話題がそれましたが、DLと大西洋線と欧州線でおこなっているコードシェアについては2000年8月12日まで継続されることとなっていますが、2000年3月下旬からのサマーダイヤからは、アメリカ国内線は、North Atlantic Partnershipにより、AAとのコードシェアが設定され、ロサンゼルスからホノルルまで週1便ですが、コードシェア便が誕生しました。
マイレージプログラムについては、相互で加算が可能になっていますが、AA便の搭乗マイルは上級会員への昇格獲得マイルにはなりません。

2000年8月、AAとBAが主体となるOneworldからBAが抜けると言う報道が世界を巡りました。BAが抜けてQualiflyer(SR)が加入すると言う噂になり、結局はBAが脱退にはなりませんでした。(その当時に書いたTRAVAIRの私見はこちらをご覧ください。)

2001年1月今度は、スイス航空の親会社SAirGroupの最高経営責任者(CEO)Philippe Bruggisser 及び、スイス航空CEO Jeffrey G Katzが経営不振を責任をとる形で辞任する騒動(?)が起きました。
今までスイス航空を立て直し、新たな戦略を次々と打ち出し、Qualiflyerグループの結成や国営航空会社の民営化プロセスに積極的に投資をしたりと、事業拡大を計ってきましたが、投資に見合っただけの収益を上げられず、今回の経営陣の交代になった模様です。

新しい経営方針では、今までの拡大方針を止めるとも発言しており、既にTAPポルトガル航空の民営化プロセスから撤退しています。(しかし、南アフリカ航空の民営化については継続する予定)

2月に入り、QualiflyerGroupが、ワンワールド、スター、スカイチームの各アライアンスと提携交渉を行っているとの報道が入りました。North Atlantic partnershipが始まった頃からワンワールドに加入するのでは無いかと言う憶測が随分ありました。報道ではワンワールドに一番接近したとも見れるような書き方でした。
さらに、サベナの戦略提携契約更新がこの2月を迎え、契約更新条件をサベナ側が呑めるかの瀬戸際にたっています。場合によってはサベナの廃業に繋がる為、2月23日の回答期限が一つの山場になるでしょう。
その結果次第で、スイス航空、QualiflyerGroupの方向性が変わると思われます


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このページの最終更新は、平成13年8月19日です。