南アでペンギン −その2−
【ヨハネスブルグ】


チューリッヒ空港は、新しいターミナル建設でAターミナルからBターミナルへの渡り廊下が仮設になっていて、ターミナルビル側のスポットを殺して仮設廊下になっている。
SRは主にAターミナル、その他はBターミナルを使うので、コードシェア便などで他社機材の場合はBターミナルに向かう必要がある。
Bターミナルは古いが、お店が多く帰国時にはBターミナルでシュプリグリのチョコを買って帰るのが定番になっている。

ヨハネスブルグ行きのSRはパリ発の南アフリカ航空(SA)便として運航され、チューリッヒからコードシェア便となる。
30分遅れで搭乗が始まり、そそくさと機内へ。機材はB747-300でビジネスクラスのBコンパートメントは座席配列は2−2で壁で仕切られてギャレーとなっている最近では珍しくなった配列になっている。
ドアクローズとなった頃に睡魔が襲い、タキシングし始めた頃から寝てしまい、気が付いたら既にエアボーンしていた。

そのまま機内食を食べずに睡眠・・・時折姿勢を直したりと完璧な熟睡とはいかなかったが、気が付くと朝食の時間。
いつも思うが、朝食ってどこも内容に大差が無くてつまらないんですよね。日本線ならお粥とかあったりしますが、それ以外の地域ではオムレツがメインだし・・・

徐々にディセンドし、雲の中をかき分けるように着陸していく。
7年ぶりの南アフリカだ。
ターミナルにはヨーロッパやアジアからの到着便でにぎわっている。定刻より30分遅れのままオープンスポットにスポットイン。
バスでターミナルに移動し、入国審査に向かうがこれが可成り並んでいる。ちょうど混雑する時間帯なんだろう。なかなか列が進まず、乗り継ぎ時間が気になるが、万一遅れてもヨハネスブルグーケープタウン間は1時間毎にフライトがあるので、なんとかなるだろうと腹をくくる。

ようやく順番になり、入国カードとパスポート、航空券を差出す。7年前にヴィクトリアフォールズ(ジンバブエ)から入国する際に、航空券を提示を求められたが運悪く、帰国のとは別の航空券でジンバブエへ行ったので、チェックインバッゲージに入れてしまい焦った事があったのです。
今回は、チケットのホルダーをちらっと見ただけで、シール式のヴィザを貼ってくれた。

この時、既に7時50分で、予約済みのSR(SA便のコードシェア便)の定刻10分前。まあ次便に乗れるだろうと思い、荷物をピックアップして、税関を抜けようとした時に税関係員に止めら、荷物チェックを受ける。「中国人か?」と聞かれたが日本人だと答え、カメラやビデオが多いのでカメラマンかとも聞かれた。幸い捕まること無く(当たり前)到着ホールに出る。

国内線はどっちかなと探そうとすると、空港承認ワッペンを付けたポータがやって来て「国内線か?」と言うので「そうだ」と答えるとついて来いと言う。
いわれるままついて行き、国内線カウンターまで案内されチェックインを行う。
何も言わず航空券を渡すと、次の9時発の便は満席で10時発の便なら空いていると言う。10時で良いよと言って搭乗券を貰う。
さっき案内したポーターが、あそこが搭乗口と案内するので行こうとすると「チップ」を要求するじゃないですか。別に荷物を運んで貰ったのでは無いので払うつもりは無いし、それ以前に現地通貨を持って無いのだ。
 私「こっちのお金は持って無い」
 ポ「どこのお金でも良い」
 私「日本円ならあるが」
と言って100円硬貨を渡すと、そのポータはまじまじと見てこれは使えないと言って返して来た。じゃあ、駄目だねと言ってその場を離れる。
X線検査を通り出発ロビーに入るが、閑散としている。ビジネスクラスラウンジが2階にあるようだが、肝心の両替をする銀行も無ければATMも見あたらない。

しゃあないなぁ、また国際線到着ホールに行かないと駄目かぁ・・・さっきのポータに会ったらやだなぁと思いつつ、再びさっききた道を引き返し、国際線ホールの両替所で日本円から現地通貨のランドに両替する。
レートを見るとキャッシュもTCも同じだった。1ランドは約15円と言う事だ。

国内線に引き返す途中、ドラッグストアでマラリアの予防薬を買っておく。サファリをするクルーガー国立公園は一応、マラリアの注意地域になっているので念の為飲んだ方が良い。1錠で1週間効くと言う薬を貰い、SAのビジネスクラスラウンジで一服する。

1時間程ゆっくりして、搭乗開始のアナウンスでゲートに向かう。
機材はB737-800で、始めて搭乗する機材だ。

約2時間のフライトでケープタウンだ!

<つづく>


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