南アでペンギン −その3−
【ケープタウン】


 ケープタウンまでの国内線では朝食がサービスされた。もう1時間後ならランチだろう。ビジネスクラスと言っても座席はエコノミーと同じ3−3シートで中央座席には乗客をアサインしないので実質2−2になる。

約2時間、ケープタウンに向けディセンドを開始をする。厚い雲の中に入り下界が見えるとどうも雨模様になている。日本を発つ前に世界の天気予報では今日は雨のち曇りとの予報だったので、午後から回復するだろうと期待はしているが・・・
一旦、大西洋上に出てケープタウンの街を取り囲むようにしてランディングする。ここケープタウンは滑走路は1本のみでターミナルもボーディングブリッジが無いのでタラップでの乗り降りとなる。こういう雨の日はちょっと面倒だ。

 ターミナルで荷物を受け取りタクシー乗り場に向かう。前回はここからバスでケープタウン中央駅までのバスに乗ったが、最近はバス内や駅周辺の治安が悪化しているので利用は控えた方が良いとの事なので、タクシーでホテルに向かう事にする。

 ケープタウンの宿は、ウォーターフロントにあるヴィクトリア&アルフレッドホテルで、前回来たときにホリデインが最後の1泊だけ取れず、当時オープンしたての頃に泊まりなかなか雰囲気が良かったので今回は最初からここをリクエストしたのだ。最初はインターネットで予約したのだが、今回サファリを手配してもらった現地代理店でホテルもお願いしたら400ランド程安くなった。

 タクシーで20分程でホテルに到着しチェックインを済ます。部屋は「テーブルマウンテン」を望める部屋で眺めは最高です。しかし外は雨。うーん止まないかなぁ・・・
 予定では、これからケープタウンの沖合い「ロビン島」か「テーブルマウンテン」に行く予定にしていたのだがこの雨では行くのを躊躇ってしまう。

 結局、雨も止まないのでウォーターフロントのショッピングセンターをうろつく事にして、前回来た時入ったお土産屋などに寄ったりしてウィンドーショッピングを楽しむ。
そうだ、水族館が出来たんだとガイドブックに書いてあったのを思い出し、案内板の標識に従ってに向かう。

水族館は入場券を買えば1日何回も入場できる仕組みでディズニーランドなどと同じ様に手に特殊インクを押してくれる。
水族館は好きな方だがなんせ解説が英語なので、日本名が分からない魚も多い。特に国や場所によって英文名前が違うので、よけい混乱させられる。  

ケープタウンは大西洋とインド洋の交差地点でもあり魚影もすこぶる良い。特に伊勢エビの大きいのが一杯居るようで、水族館にも大きな伊勢エビが入っている水槽もあったりして見ているだけでよだれが・・・・ケープタウンでは、マグロと伊勢エビを食べようと思っていただけに(笑)
大型回遊水槽があったのでマグロでも居るのかな?と思ったら居たのは、ヒラマサとかサメが泳いでいた。隅っこにマアジも泳いでいます。このアジは餌なのかな・・・
最上階にはペンギンや鳥類が居る部屋があり、明日見る予定のケープペンギンが泳いでいる。明日の天気が気になるなぁ

規模的にはさほど大きくないので1時間もあれば充分に回れる。
ショップでペンギンのTシャツを買ってホテルに戻る。さっきまで止んでいた雨が再び降り出してきた。

今晩は日本食レストランに行ってマグロを食べると決めていた。前回来たときにはダウンタウンの中央駅近くに「東京」と言う日本食レストランがありそこに食べ行ったのです。その店が移転して「寿」となった言うので、タクシーでお店まで行くことにした。
しかし、黒人の運転手はストリートの名前と場所が良く判らないようで、何回か車を降りてはお店に入って場所を聞いたりしてようやくたどり着いた。

まずは、グラスワインを頼むとお通しでマグロの中落ちが出てきた。
さすがマグロの漁場であるなぁと中落ちを食べながら、お寿司と揚げ出し豆腐を頼む。他にお客さんは日本人の2人連れと白人現地人のカップル1組だけと少し寂しい。以前は結構込んでいたのに・・・

メインのお寿司に舌鼓をしていると、女将さんがやってきたので、7年前の「東京」時代に来たことがあるんですよと話したら、いろいろと話込んでしまった。

特に、治安が年々悪化して、「現地の人でも中央駅辺りに買い物する時は手ぶらで行って、もし襲われた時用に見せ金を用意している」と言うのでカナリ悪化している事が判る。
特に悪化の理由に隣国(ナミビアとか)からの違法入国が増え、職につけない人が犯罪を犯すと言う。貧富の差と言うのは得てして不幸を生み出す・・・

この他マグロの話とかで楽しい一時を過ごし、ワイン2杯とお寿司(2人前に相当)と揚げ出し豆腐で100ランドちょっと。安い!
タクシーを呼んで貰い、見送られてホテルに戻る。明日はペンギンだ!

<つづく>


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