南アでペンギン −その4−
【ペンギン】


 5/5(土)。朝起きると昨日の雨が嘘のような青空が広がっている。部屋の窓を開けると目の前の岸壁になんとアザラシの一家が居座って「オウオウ」と鳴いている。
部屋から見たオットセイ  朝食をレストランで取りながら今日のドライブスケジュールを立てる。その間もアザラシが鳴いている(笑)
AVISレンタカーをダウンタウンの営業所で借りて、まずはこの旅行の第一目的地である。ボルダーズビーチへ向かう。そこでのんびりペンギンを見て喜望峰までドライブして、帰りは西海岸沿いを北上しテーブルマウンテンに寄ってホテルへ戻るコースが順当だろうと事でコース決定。
部屋に戻り、出掛ける準備をしてタクシーでダウンタウンへ向かう。中央駅の前を通るが土曜日とあって人もまばらだ。昨日の話ではこの辺も危なくなっていると言う。前回来たときは駅にある観光案内所まで歩いて行ったのだが・・・

 営業所で予約証を見せてチェックアウト手続きを済ます。ちょうどQualiflyerのキャンペーンでダブルマイレージ&車種のアップグレードがあると言うのでAvisにしたのです。そうそう前回来たときは24才になる前で大手のレンタカー屋では車を借りれず地元のレンタカー屋で借りたんだっけ。
 車を用意するので待ってくれと言われて20分。どうやら空港の営業所から車を回してきたらしい。予約の時はトヨタコロナクラスだったが、来たのはミニバンでワンランク上の車だ。でも一人でドライブするには大きすぎるぞぉ(笑)

早速車に乗り込み、港の方に戻りハイウェイに入り、M3経由で南下する。
南アはイギリス統治の関係で左側通行。お陰でドライブも快適だ。 ダウンタウンから30分強でサイモンズタウンに到着し、そこから目的地までは数キロとの事なので看板に注意しながら進むと、ありました「ボルダーズビーチ」

駐車場に車を止め、海岸への入り口で入場料(25R)を支払い遊歩道を歩くとペンギンの鳴き声が聞こえます。遊歩道とビーチを隔てる柵の近くにペンギンが寄ってきてます。

お、居た居た。ケープペンギンさんです。ケープペンギンと言ってもアルゼンチンなどにお住まいのマゼランペンギンとかなり似ていて、自分には見分けが付きません。
遊歩道の終点は海辺のビーチになっていて海岸の砂浜で寝ているのやら、どこへ行くのか海岸をうろついているペンギンもいて賑やかです。

よーく見ると、羽毛が違うペンギンが居ます。どうやらまだ子供の様です。さらに寝ていたペンギンが動いたと思ったらなんと、お腹の下には卵があって、親ペンギンが温めています。
どうやら繁殖期だったようで、これはこれはと感動ものです。

以前はペンギンが居る砂浜に人間が降りられたのですが、今はそんな事は出来ません。デッキウォークから眺めるだけです。でもそれだけでも良いです。水族館とは違ってこっちが柵に入っているのですから・・・

ちょうど観光バスのラッシュなのかツアー客が大勢来ます。それも多いのは中国系の団体ですが、日本の大手代理店のバッチを付けたツアーも2,3グループ来ました。 彼らは10分程度見物しただけで、次の目的地に向かうのですが、自分は好きなだけ居られるのが個人旅行の良い所です。
前回ペンギンを見にアルゼンチンに行った際は、現地のツアーバスで行った為にサッカリーでの見学時間が制限されてしまい、ちょっと残念だっただけに今回は時間が制限されないように、わざわざレンタカーを借りたのです。それに一度南アでは運転しているから状況は判っているるし・・・

そのお陰で充分にペンギン鑑賞を堪能する事が出来ました。海から帰ってくるペンギンやら穴を掘って巣(?)造りしているペンギンやらで楽しませてくれます。

お腹が減ったので駐車場へ後ろ髪を引かれる思いで帰ります。
帰りの歩道でも柵の手前まで出てきたペンギンを眺めながら・・・
駐車場近くのレストランで昼食を取ります。ここではダチョウ料理を頼みアフリカの味をかみ締めながらのランチ。
ココには前回訪問した94年に訪れていれば、ペンギンと一緒に泳げたのになぁ。

さて、車に乗り込み次の目的地、喜望峰へ車を走らすます。こっちは前回1日掛けて回ったので特に感動する事は無いのですが、駐車場から岬が一望出来る展望台までケーブルカーが開通したとの事なので、乗ってみようと岬へ車を走らせます。 岬一体は自然保護区になってますので、入場料が必要です。料金を払おうとしていると、バスが止まっているレーンから人が降りてきて、自分が料金を払おうとしているブースに来て「Japanese Guide Please」と言っている。どうやら観光ツアーの添乗員のようですが、ココに日本語のパンフがあるのに驚く。でも自分は差しだされた英語の方を貰いましたが(笑) 駐車場に車を置いて、ケーブルカーで上まで上がってみます。前回はよこらっせと言って上ったのですが・・・

ちなみに、アフリカの最南端はここ喜望峰では無く、ケープタウンが東に100km程のケープアンジュラと言う場所です。そこには前回レンタカーで行きましたが、観光客も居なくて静かな所でした。
岬を眺めながらこのまま南下すれば南極かぁ〜なんて思いながらいつかは行ってみたい南極・・・あー後ろやら隣で観光客がうるさいのぉ、折角なので、展望台からさらに岬の先のほうまである歩道を歩いてみる。さすがにこっちまでくる観光客は少なくて静か。
なんか小雨が降ってきたので、急いで戻る。本降りになる前までに展望台近くの土産屋まで辿りついたので濡れないで良かった。
雨が小雨になるまで土産屋を冷やかしてからケーブルカーで駐車場まで戻る。予定では、このあと西側周りでケープタウンへ戻り、テーブルマウンテンから夕日でも眺める事にしていたが、喜望峰で時間を取り過ぎてしまった。

順調に海岸線を飛ばしていく・・・うーん眺めがいいなぁ〜
が、しかし山越えのところで通行止めの看板!どうやら山崩れした箇所の補修が終わってないようだ。
仕方なく別ルートで再びケープタウンに戻る。なんとかM3に出たが、これじゃテーブルマウンテンのロープウェイに間に合わないかも。さらに、市街地に入ってから道を間違えてしまい、急斜面の住宅街を勘を頼りにロープウェイ乗り場辿りついた頃には既に上りのロープウェイは終了していた。
暫く、乗り場前の駐車場から仕方無いので、再び車で海岸まで走り、ちょうど日の入りをビーチから眺める。


ホテルに戻った頃にはすっかり陽が落ちた。
時期的には晩秋にあたるのだから仕方が無い
今晩の夕食は伊勢エビを食べよう!と言う事でウォーターフロント内のシーフードレストランへ
レストランでビールと伊勢エビのグリルを注文する。これがなかなかの美味。日本だと浜値で1kg8000円するが、こっちだとレストランですら4〜5000円。やっぱり安いなぁ
あー、今日でケープも終わり明日はヨハネスへ移動だぁ・・・

<つづく>


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