南アでペンギン −その5−
【アパルトヘイト】


 5/6(日)
朝起きると今日もいい天気だ。

今日の目的地は、ケープタウンの沖合いにある島に向かう。
ここはアパルトヘイト時代に黒人の政治犯を収容する刑務所の島だった。かつてマンデラ氏もここに収容されていた。
その施設が今では開放され、ケープタウンからツアー形式で行くことが出来る。
ハーバー内のチケット売り場でチケットを購入し、ジェットフォイル船で島に向かう。今日は風が強く、港内を出ると波で船体が揺れる中、島まで約30分の船旅になる。

島に到着すると、出迎えのバスに乗って島を周遊する。この島にもケープペンギンが住んでおり、時折バスの窓越しからペンギンを見かける。
まずは島回りを一周する。かつての見張り台や灯台などを見物してから、刑務所に連行され収容される(笑)事になる。
バスから海を挟んだ向こう側にはテーブルマウンテンがそびえている。

刑務所内では昔、ここに収容されていたと人がガイド役になってここでの生活を話してくれる。(が私の英語力ではあまり良く理解できなかったが、かなり厳しい生活だった事は顔をみれば想像できる)
受刑者が到着した経路で刑務所に入る。
独房や雑居房、グラウンド、処刑の跡・・・
ただ、色が黒いだけで差別される。こんな不条理な事がつい最近まであった事自体理解に苦しむ。
まだアパルトヘイト全盛時代、日本人も白人扱いになっていたと言うが、実際には差別されたと言う話もあるようだ。

刑務所の見学が終わった後は、ジェットフォイルが出るまで自由の身になるが、あまり時間が無い!
急いで刑務所近くのペンギンのサッカリーに向かう。ここには遊歩道があり、そこからペンギンを見る形になり、もちろんここでもペンギンに触るのは厳禁だ。
数こそはボルダ-ビーチに比べれば少ないが、岩場の凹みに巣がありそこのペンギンが寝ていたりとなんとも自然に近い。

しかし、ここでゆっくりする時間が無い。
残念だか、足早に港に戻り、既に乗り込みが始まっているジェットフォイに乗り込む。
再び、ケープタウンに戻ってきたのはちょうどお昼。昼食はカフェテリアで中華を食べ、ホテルに戻る。
既に、チェックアウトしており、預けていた荷物を受け取って昨日借りたレンタカーに乗り込む。
車は空港で返す事になっているので、最後のドライブだ。ケープタウン5時発のSR9627(SA356)を予約しているが、その1時間前に出発するSR9623(SA352)をキャンセル待ちしているので、もしかすると早い便に乗れるかも知れないので、空港には3時には着けるよう2時にウォーターフロントを出発します。

車は昨日ケープ半島1周くらいしか乗って無いのでそんなに走行距離は無いけど、ガソリンは減っている。
どっかで給油するかレンタカー屋で精算するかになるが、ハイウェイに入ってしまいGSが無く、空港近くまで来てしまったので、そのまま空港に向かう事にした。
レンタカー屋で精算して、ターミナルに向かいチェックイン。
1時間早い便は満席で結局予約していた5時発の便になってしまい出発までラウンジでしばしの休憩・・・

<つづく>


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