−その7−
【ブルーラングーン】


平成17年10月22日

昨日はオーロラ鑑賞で寝たのが遅かったので、ゆっくり8時まで寝て、ホテルで朝食をとった後は、レイキャビックの街を散策します。
まずは、メインストリートを歩いて、街のシンボルでもある「ハトルグリムス」教会へ向かいます。この教会は街を見下ろす小高い丘の上に立っていて眺めが良いのです。

午前中とあって、メインストリートは人影も疎らですが、既に開店している本屋なんかに立寄りながら、歩いていきます。
こじんまりとした街ですから、歩きでも苦にはなりませんが、ちょっとアップダウンがあります。

教会から街を見下ろすとなかなか良い感じです。今度は海岸線に出てみようと真っ直ぐ海に向かって道を歩いて行くと10分程で海岸線に到着です。今日は天気は今ひとつなので、どんよりと重たい感じで「冬」って言う感じです。

プロペラ機の音が聞こえるので、見上げると市内になるレイキャビック空港を飛び立った国内線の機体でした。
羽田と成田の関係のようにレイキャビック空港は国内線専用になっていて、国際線はケフラビック空港発着なのです。時折、ケフラビック空港をレイキャビック空港と表現している場合もあるので、勘違いしないようにしないといけません。

さて、あちこち歩いてお腹も減ってきたので、ちょっと早いけどランチを済ましておきましょう。昨晩はチップ&ポテトとちょっと寂しかったので、ちゃんとしたお店で食べようかなと、観光局の周辺に何軒がアイスランド料理のお店があったので、どれどれと見てみると、シーフードメインのお店やら肉料理のお店などがあり、その中からお洒落な「Lcekjcrbrekka」と言うレストランに入ることにします。

窓側の席に案内されて、メニューの中から、アイスランドならではの山羊コースセットを頼みました。
アペリフから始まり、スープがサービスされ、メインは山羊のラム肉の特製ソースがけが綺麗に盛り付けられて出てきました。
どれもとても美味しくて満足満足。写真はこれはその時のデザートです。
でお会計はと言うと5270クローネ・・・う、日本円で10,000円近いじゃないか!美味しかったからいいけど、さすがにアイスランドの物価は高いなぁ

ホテルに戻り、チェックアウトを済まします。
これから、アイスランドでもうひとつの目的だった、「ブルーラングーン」へ移動です。
レイキャビックからブルーラングーンへは、定期バスが1日6便運転されています。バスによってはさらに、ケフラビック空港へ行く便もあります。

13時にホテル前にミニバンがやってきてピックアップをし、バスターミナルで大型バスに乗換えます。
バスは、ケフラビック空港方面に約30分ほど走ると左折して、溶岩質の荒涼とした平原を真っ直ぐ走り、もくもくと白煙が上がるGrindavik地熱発電所が見えてくると目的地のブルーラングーンに到着です。

しかし、今日はブルーラングーンに隣接する「ノーザンライトイン」と言うホテルに宿泊します。予めバスの運転手に言っておけばホテルまで乗せてくれるので、そのまま乗ってホテルまで連れていってくれました。

早速、ホテルにチェックインして部屋に案内して貰います。家族で経営しているアットホームな感じで、ホールには大きなソファーに暖炉もあってなかなか良い感じです。

部屋に荷物を置いて、周りを散策してみます。直ぐ近くに地熱発電所があり、そこに「Rift」と言う博物館があると聞いていたので、ちょっと行ってみようとホテルのテラスから歩いて工場の中のような所を進むと、どうやらそれらしい所があって受付があるので、聞いてみると「ここがそうですよ」と。

入場料の500クローネを払って(もちろんカードで)エレベーターで展示エリアに下りていくと、誰もおらず貸切状態。
展示物の殆どがアイスランド語だったので、あまり良く判りませんでしたが、展示内容から地球のマントルに関する話から地熱を使う話までが展示されていました。
また、地震に関する展示もあって、日本と同じ地震が多い国なんだそうです

30分程で「Rift」を後にして、再びホテルへ戻り海パンとタオルを用意して、今回の目的であるブルーラングーンへ向かいます。ホテルから歩いて行くにはちょっと遠いので、フロントで送迎をお願いすると車で送ってくれます。

「帰りはブルーラングーンの係員にノーザンライトインに迎えに来てと連絡を頼めば直ぐ迎えに行くからね」と

車寄せから入口まで溶岩石に囲まれた道を歩いて数分でエントランスへ。ちょうどレイキャビックへ戻るバスの時間なのでロビーは混雑していました。

入場料金をカードで払い、ICチップが付いたハンドベルトを貰い、これを自動改札機にかざすと通れます。
更衣室は1階と2階に分かれていて、1階は混雑しているので2階へみたいな表示があり、階段を上って2階の更衣室へ
ロッカーもハンドベルトのICチップを使って鎖錠するようになっていています。

着替えて早速行ってみよう!とシャワーを浴びて、まずは室内と屋外を結ぶプールに入ります。
あー、暖かい!と白濁したお湯に感激しながら、外に出てみます。

プールに入ったまま外に出るので、寒い冬でも外気にさらすことなく露天エリアに入れます。
外に出てみたこれまた感動。すんげー広いじゃん。草津の西の河原温泉にある露天風呂より何倍も広い。中央部からは水蒸気が立ち上り、もちろんお湯は硫化水素(硫黄)臭もバッチリでまさに温泉気分。まあ水着と言うのが残念ですが・・・
温度も「お風呂」としてはぬるい感じなので長湯もばっちり。
お湯はちょっとブルー色に近い白濁していて透明度はほとんどありません。あちこち移動していると時折、底に段差みたいなところがあったりするので、勢いよく歩いていると痛い目に・・・

ブルーラングーンついては「HOT Spring Report」に詳細がありますので、そちらも参考にしてみてください

日が暮れてきて、なんだかんだで2時間近く、ブルーラングーンで温泉を楽しんだところで、更衣室に戻り着替えます。入場の際に1回分のシャンプー小袋を呉れますので、これを使ってすっきりすることも出来ますが、個人的に「温泉」に入った後は流さないで着替える習慣があるので、流さずにタオルで体を拭いてから着替えて出ることにしました。

帰りは、館内で買い物をした場合、外に出る自動改札機の前のレジで支払いを済ませ、自動改札機にバンドをかざして回収箱に入れて出ます。

さてさて、オリジナル化粧品などを扱うお店があるのでのぞいてみますが、結構良いお値段。折角なので石鹸とクリームを買ってから、受付でノーザンライトインに連絡して貰います。

5分程で車がやってきて、ホテルへ戻ります。
部屋に戻り、シャワーを浴びて夕食にします。なんせ一軒宿で周りにあるのは地熱発電所だけですから、宿のレストランで食事を摂るのが一番です。

ただ、お昼の事もあり、宿で食べたら高いかなぁ〜と思いながら、レストランの席につくと特にメニューは無く、さっき車で迎えにきてくれた娘さんが「ディナーは2000クローネで今日のメインはサーモンのなんちゃらです」と説明してくれます。

え、2000クローネなのそれじゃお昼の半分以下です。ローカルビールを頼んで、もくもくと水蒸気が上がってい目の前の地熱発電所を眺めながらの夕食です。

デザートまで出てなんと満腹となった後は、ちょっと外に出てみて、今晩もオーロラが見られないかなぁ〜と夜空を見てみると、残念ながら雲が随分出ていました。雲の上にはオーロラが出かも知れませんが、地上からは駄目でしょう

明日は朝7時半のフライトなので6時にホテルを出発ですから、早めに寝ることにしましょう。

つづく


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