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Menu de Mikuni

最近、航空会社の競争は熾烈を極めています。どこも新サービスを取り入れてビジネスクラスでもフルフラット(リクライニングが水平まで倒れる)シートを導入したりと・・・
swissair時代の2001年3月16日より日本発便の日本を代表するフランス料理シェフ三國清三氏プロデュースによる“Menu de Mikuni”を開始しました。

このページではswissair時代の2001年5月3日今は無き関空発のスイス航空163便のファーストクラスに搭乗して体験してきた時のレポートです。

ランチ
前菜のお寿司から始まり最後のケーキまで一人と言う事あってかマイペースで食べられました。ハッキリ言ってボリュームあります。キャビアは出ませんが、キャビアがどうした!と言う感じですね。
魚料理は鮃にしました、鮃は船釣りで毎年釣って食べてますが刺身とかでしか食べないので洋食の鮃(シタビラメを除く)を食べたのは始めてですが、うーん美味しい。鮃って淡泊なので刺身に向いていますが、洋食の味付けでこんなに変わるんだと思いました。
メインの子牛のパイシチューは絶品でした。何も言うことが御座いません。(本当のレストランで食べればもっと美味しいだろうけど、機内食のレベルではいままでの頂点に立つ味でした)
寿司 鮭と鯛
▲寿司盛り合わせ ▲鮭と鯛のタルタルソース、イクラ添え ▲オリエンタルデジョンマスタードドレシング
▲鮃のグリル、春野菜とハーブサラダ ▲子牛のパイシチュー、トマトソース ▲チーズ各種
デザート メニュー/クリックすると拡大します
▲拡大
▲チョコレートムース(ちょっと食べちゃった)
軽食
軽食はスイス到着の2時間程度前にサービスされます。現地時間だと15時過ぎになりますからおやつの時間です。スイスが目的地の場合、夕食が食べられなくなるかも知れませんが、食べないと損します(笑)
最後に出たデザートがとても美味しそうで、撮影するのを忘れて食べてしまった程です。(ただ単にケーキが好きち言う話も)
軽食だからと言って手を抜かないところが流石名シェフです。
メニュー/クリックすると拡大します
▲ハム、スモーク ▲みくに風ベーコンと葱のキッシュ ▲拡大

これらの三國メニューは成田・関空のケータリング会社で調理し、一旦冷凍し、再度機内で再加熱する言う手順になります。例えば、お肉に掛けるトマトソースは摂氏何度のお湯で何分暖めから掛けると言うレシピが付いています。
ファーストクラスの場合はさらにお皿の盛りつけ方についても細かい指導が三國氏からありあくまでも食を追求する三國氏らしい配慮があるとか
そのためか、この辺はかなり日本人乗務員にとっては気の使う仕事のようです。

ビジネスクラスの場合には既に盛りつけ済みのお皿で加熱されるので盛りつけと言う楽しみはありませんが、かなり期待出来ると思います。
ちなみに和食は東京・恵比寿の日本料理「吉住」の松本氏が監修しているとか。松本氏は三國氏とスイスの日本大使館で共にコック長をやられた方だそうです。

実は、以前日本の航空会社も三國氏に機内食のプロヂュースを依頼したが断られた事があったとか。
そんな三國氏がスイス航空の依頼を受けたのは、在スイス大使館での仕事がスイスとの縁を作り、彼の師匠ジラルデ氏もスイス航空の機内食を手がけた事(現在は引退しています)もあって、師匠の後を継ぐ仕事として引き受けたとスイス航空日本語機内誌「エーデルワイス」に記載されていました。