さよならMD11パーティとシティナイトラインの旅
−その3−
【スポッティング】


平成16年6月19日
天気は今ひとつですが、今日は昨年オープンした新ドックEターミナル屋上のオブザベーション(展望)デッキでスポッティングです。

9時過ぎに友人宅を出発して、林の中を抜けて空港通りのバス停へ向かいます。昨日は暑く感じたけど、今日は少しヒンヤリしてちょっと半袖だと肌寒い位です。
バスに乗り直ぐに空港到着です。

おっと、その前に明日の切符を購入しとかないと。

明日は、鉄道ブダペスト〜ウィーン〜デュッセルドルフと旅するのです。ウィーンからデッセルドルフ間は今回のもう一つの目的である夜行列車「シティナイトライン」でこちらはインターネットで既に購入済みです。

ブダペスト〜ウィーン間が未購入なのですが、ハンガリーのICやECは座席予約が必要になっているので、事前に購入しとけば安心ですからね。

日本の旅行代理店で購入する事も可能ですが、手数料と称して2000円近く取られてしまいますので、余裕があれば現地の方が手数料を払わずに済みます。

それと意外と知られて無いのが、欧州域内の鉄道乗車券や座席指定券は、乗車国以外でも発券出来るのです。(一部の国内線を除く)

SBB空港駅の予約窓口で「ブダペストからウィーン(ビィーナ)まで明日の乗車券が欲しい」と英語で言ったのですが、ビィーナの発音が悪かったのか聞き返されてしまった(^^;;)

時間とクラスを聞かれたので、15:55発の一等でとお願いしたいが、端末を叩いて残念ながら1等は満席、2等しか無いと言うので、じゃあ2等で・・・と言う事になった。

ブダペスト〜ウィーン間の乗車券運賃がCHF50で座席指定券はCHF5で55CHF。多分、換算レートの関係でハンガリーで購入するよりはちょっと高いかも知れませんが、空港駅ならJCBカードで支払いが出来ます。これでJALのマイルゲットしましょ

さて、乗車券も購入したので、スポッティングに向います。

ターミナルBのチェックインカウンターの奥にオブザベーションデッキへの入口があります。まずはCHF2を機械に入れてると入口のバーが回るので押しながら入場します。

セキュリティチェックがあり、手荷物をチェックされます。

さてここからもRunway16からの離陸シーンが撮影出来ますが、Bターミナルのゲートが閉鎖され、長時間駐機場になっているので、撮影出来る機体が減ってしまったのが残念です。

早くドックEに行きたいのですが、チューリッヒ空港の朝のラッシュと言うか出発の集中する時間帯はバスが無いのでBターミナルのデッキから撮影するしかありません。

ドックEからは、Runway28とRunway16の離陸が近く、ドックEにスポットインする機体も撮影出来るとっても良い環境なのです。

しかし、ここに来るには、ターミナルBのオブザベーションデッキから連絡バスに乗る必要があるのと、バスが週末の11時〜17時までしか走っていないので、航空ファン以外はあまり来ない場所です。

でも日本なら、こんな場所を開放する筈はないでしょう。さすが欧州は趣味への配慮と言うか尊重さは日本と大違いだ。

ラッシュと言ってももともとチューリッヒ空港のトラフィックはそんなには多くは無いが10時〜11時にSwissやアメリカンなどの北米線の出発が重なり、長距離離陸用Runway16へ向う機体が繋がるのです。

なおかつ6月一杯、E-Taxiwayの先端部分が工事で閉鎖されているので、E4からRunwayに入って、Runway Endまで進んでここで、180°ターンして離陸すると言う手間が掛かるので出発便が遅れてしまいます。無線でも管制から離陸まで10分待ちとか指示されています。多分、乗客はなんで離陸しないのかなーと思っている事でしょう。

出発ラッシュが一段落した後、ようやくドックEへのバスが出る時間です。

デッキからエレベーターで地上まで降り、バスに乗って出発です。チューリッヒには、ランプツアーと言う、空港内の施設をバスから見学するツアーがあり、途中滑走路間際の場所で15分程度停車して、迫力のある離陸シーンを見物(撮影)する事も出来ます。

バスはターミナルの下をくぐり、Runway10/28を横断する地下トンネルを通ってドックEへたどりつきます。

エレベーターで最上階に上がりデッキに出ます。

Flyair A300するとちょうど元JASのFlyairA300がタキシングしています。写真のように以前日本で特別塗装として飛んでいたのですが、トルコのチャーターエアラインに売却されてそのままのカラーで飛んでいるのです。

同時期にもう1機、JASから買い取ったA300が居るのですが、こちらはJASのレインボーカラーのまま飛んでいて良く、チューリッヒに訪れるそうです。

ただ、友人曰く、あの飛行機は随分前からAPU(補助動力装置)が壊れているが一向に直さないで飛んでいるらしく、この日もスポットインしても暫く第2エンジンが回っていました。チャーターエアラインは競争も激しくこういう整備にお金を掛けないのでこういう事が起きるのだろう。やはり安心は金で買う・・・と言う良い見本かも知れない

今日は土曜日とあってチャーターフライトが多いので、このように「Flyair」やあまり見慣れない航空会社が来ますので撮影する方としては嬉しいです

さらにココなら、今までのBターミナルにあるオブザベーションデッキからでは、Runway28から離陸する機体を撮影すのは困難でしたが、ここからなら非常に良く撮影が出来ます。

お陰で、欧州域内線を飛ぶエアラインなどが撮影しやすくなったのは嬉しい限りです。

天気の方は今ひとつですが、時折日が差してきます。でもちょっと寒い。空港なんで周りに遮るものが無いので、冷たい風があたります。

13時過ぎに再びアジア路線のラッシュ時間になり、Swissの成田行き、シンガポール、タイと続きつきに出発していきます。シンガポールはB747-400なのですが、チューリッヒを始め欧州では双発のB767クラスまでが殆どで、B747になると日に数便と言う場合が多いのです。成田では見慣れた光景ですが、チューリッヒでは珍しいのです。

さすがにジャンボの離陸は迫力があります。
次第に寒さと空腹感でスポッティングもままならなくなってきました。

ミグロで買い物もしたいので、3時のバスでBターミナルに戻る事にしました。

今日の収穫は、「写真館」にて近日公開予定です。

帰りがけに航空ファンなら誰でも知っている? BUCHairshopによって最新の「JP」を購入します。日本の洋書屋や、航空関係の書店でも売ってますが、輸入書なので結構高いのですが、ここなら定価(ってあたりまえですね)で買えますから・・・

つづく


旅行記に戻る