平成16年6月20日
流石に昨日は疲れた。なんせ帰ってきたのが2時近くで2時半に寝て7時半に起きて用意しなきゃなりませんのでまあ仮眠程度です。フライトが長ければ機内で寝ると言う事も出来るのですが、ブダペストまでは1時間半程で着いてしまいますので寝ても直ぐ着いてしまいます。
8時過ぎに友人宅を出発です。バス停まで歩いて空港へ向います。昨日の雨がうその様に晴れて清清しい朝です。
まずは、空港でチェックインを済ませます。機内持込荷物だけなので自動チェックイン機でチェックインをします。
その足でターミナルAにある、ロッカールームに向かいバックを預けます。バックは火曜日にデュッセルドルフから東京へ帰える際に、乗換え時間が2時間あるのでその時に引き取って、荷物をチェックインする予定です。
さてさて、今日は日曜のなので、チューリッヒ空港への着陸はドイツ南部における騒音問題により、政府間交渉により週末は朝9時までドイツ南部から着陸するコースは利用出来くなっています。
その為、この時間の着陸は原則としてチューリッヒ市街方面から着陸するRunway34が利用となります。
撮影する機会は今回が初めてだった事もあり、再びターミナルBのオブザベーションデッキに向かい再びスポッティングです。
あまり時間が無かったのですが、それでも4機程の着陸ショットを収める事が出来ました。
ブダペスト行きのLX2250便は9時50分発ですので、9時過ぎには出国手続きをしてゲートに向わなければなりません。
出国審査の前で、友人に礼を言って別れます。多分、近いうちにまた会うだろうけどなんか寂しい感じです。
出国審査、手荷物検査を済ませでゲートA01に向かいます。A01〜10まではバスゲートになっていているので今日はバスでシップまで向かいます。
搭乗手続きが始ってバスの乗り込みどうやら、乗客の殆どはゲートに揃っていたようで1台のバスで搭乗完了です。
バスが動きだしどこのスポットかな〜と景色を眺めていると、どうやらメンテナンスエリアに近い端っこのスポットのようです。スポットに向っている途中にトーイングカーに曳かれた昨日のMD11がターミナル向ってすれ違います。
一番端に駐機していたジャンボリノAVRO AR100に横付けして機内へ乗り込みます。今日の座席は7Fで窓際ですが、目の前がエンジンなので視界はよくありません。
乗客が乗り込むと直ぐに、ドアクローズです。早く出発しないと北米線のラッシュに巻き込まれてしまいますので、早々にタキシングが始りRunway28へ向い、Takeoff!
飛行時間は1時間との事なので直ぐに機内サービスならぬ機内販売が始まります。欧州線ではブロックタイム(時刻表上の所要時間)が70分以上の路線では、JRの様に飲み物・スナックは有料となっており、希望者が買い求めるサービス形態に変わっているのです。
ちょっとお腹が空いていたので、サンドイッチを買ったのですが、9フランとちょっと高いような気もします。味の方はまあまあですが、内容(具)が変わったせいか昨年食べたサンドイッチの方が美味しかった気がするなぁ・・・
食べ終わるとなんだか眠くなります。でも、もうブダペストに向けて降下中ですので寝る暇もありません。外を見ると畑が続いているので今日はRunway26からの着陸のようです。
逆だとブダペストの町並みやドナウ川を見下ろしながら着陸するのですが・・・
ブダペストには定刻の11:30に到着です。入国審査を済ませてどうせ、空港から駅まで行くだけなので、20フランをハンガリーフォリントに両替します。
さて、列車は15:55発なので4時間弱あります。とりあえず、空港のオブザベーションデッキで少しスポッティングをしてから、東駅まで行き地下鉄で繁華街まで行ってみようかなと言うスケジュールを立てます。
屋上のオブザベーションデッキに行ってみると、荷物の持ち込みは一つまで!と言われてしまい入れてくれません。
仕方なくじゃあ、スポッティングは諦めようかなと思ったのですが、ロッカーのサインがあります。
荷物2つ預けて、カメラだけ持ち再びオブザベーションデッキに向かいます。スイスを出る時は涼しかったのですが、ブダペストでは真夏のように暑いです。
なるべく日陰に隠れながら、マレブのB737などを撮影をします。
暑いのとトラフィックが少なくなってきたので、1時間程度撮影をしてデッキを後にします。出発ロビーに下りると近くのカフェテリアレストランが目に入ります。結構、お腹が空いていたので、どれどれと眺めてるとなんか美味しそうです。ランチが1800フォリントでしたのでこれを食べてみました。
お腹も一杯になったので、じゃあ、東駅に行こうかと到着ロビーに下りて、乗合ワゴンバスのIZBUSカウンターで東駅までと言ってチケットを購入します。
5分位待つと、ドライバーが呼んでいて、乗り込むと自分一人でした。
街に向う幹線道路を走りますが、道路状態が良くないので乗り心地は良くはありません。やはり元共産国なので、道路整備のお金が無いのかな?20分程で、東駅に到着です。
さて、列車まで1時間半以上あります。東駅周辺はあまり治安が良くないとガイドブックに書かれていたのですが、特にそんなに危ないと言う印象はありませんでした。
まずは、時刻表で列車の発車ホームを確認して、地下鉄で中心街まで出てみよう。駅正面入口にある電光表示板にはまだ表示が無い。ホームをうろついて見ると、紙の時刻表が張ってありこれに発着番線が記されていたので、これで確認すると8番線になっていた。
ついでに駅の様子を見ようと少し先端部分に歩いてから振り返ってびっくり。うわー奇麗な駅だなぁ・・・
ヨーロッパの駅は行き止まりのターミナル式でそれなりに風情がありますが、ココの駅はさらに風情があります。高い屋根その奥の正面入口ガラスの様式と言い、なんか映画のワンシーンみたいでした。
今度は地下鉄駅に向って歩いてみます。M3号線が東駅を通り中心部へ延びているのです。しかし、看板の先の入口が閉まっています。
あれ?入口が変わったのかな? 看板も見るとどうやらM3号線は工事中で運休中らしく、近くのM2号線の駅までシャトルバスが走っているらしい。
これは予想外でした。これでは列車の出発までに戻って来れない可能性があります。うーーん仕方が無く中心部へ行くのは諦め駅の構内で機関車の写真を撮ったりして待つ事にします。
列車はベオグラード始発の国際列車でブダペストで40分以上停車するので待っても、45分程度です。
再び駅のホームに戻り、ベンチに腰掛けて待っていると、突然の雷雨です。流石に昼間暑かったところに寒気が流れ込んだのでしょう。凄い音です。
そろそろ列車が来てもいい頃なのですが、一向に列車は来ません。15:20を過ぎるとホームには多くの乗客がやってきて列車が来るのを待っています。時刻表では15:10に到着する筈なのですが、この雷雨で遅れているようです。
よやく30分遅れてで列車がやってきました。V43型電気機関車に牽かれてやってきました。
自分の座席は410号車の28番です。
編成は
502 |
501 |
412 |
411 |
? |
? |
407 |
406 |
405 |
→ブダペスト
で入線してきました。?とあるのは、号車札が真っ白になっていたのです。まあ、410号車は411号車の隣だと言うのは想像がつくので、まずはこの駅で切り離される501,502号車を見に行きます。この2両はモスクワ始発でブダペストで切り離される事になっています。想像通り、ロシアの緑色の寝台車が連結されていました。この2両以外は全てセルビアモンテネグロ(旧ユーゴスラビア)国鉄の車両でした。
写真を撮って再び410と思われる車両に行くと、人々がデッキに溢れていました。どうやら410号車と409号車の乗客が入り混じっているようです。
駅正面の号車から数えると確かに409に相当します。うーーんじゃあ、410はどこ?と言う事になります。
暫くそんなやり取りの結果、誰かが車掌に聞いたみたいで408号車が無くて、ココが410号車で隣が409号車と言う事が判り、指定された座席に座ります。座席は残念ながら通路側でした。
列車は15分遅れで出発。一路ウィーンを目指します。車内を見渡すと7〜8割程度の乗車率です。ドナウ川を渡りブダペスト市内の駅に停まり、この後はハンガリー国内では2駅しか停まらないのです。
郊外に出ると列車は快調に飛ばし西へ向います。車内検札が来て、乗車券と指定券を渡すとハンコを押して返してくれました。
さすがに鉄道軌道の整備はちゃんとしているようで、乗り心地も悪くありません。
Gyor駅を出るとハンガリーとオーストラリアの入国審査官が乗り込んで来て、パスポートチェックをします。
まだ、EU統合前に国際列車で国境越えをした時は寝台列車だったので車掌が代行したので、こうやって審査を受けるのは初めてです。
ハンガリーの審査官はパスポートを見るだけで出国審査をしてパスポートを返して呉れて、その後にオーストラリアの審査官が入国審査をします。EUと汽車のマークの入った入国印を押して返してくれました。
オーストラリア国内に入り、2駅停車してウィーンへ向いますが、天気は悪くなってきており、時折雨が降ってきます。途中で隣席の婦人が下車したので窓際の席に移動します。
列車はウィーン郊外に入ったようで、線路沿いも賑やかになってきました。
再びドナウ川を渡り、定刻より20分近く遅れてウィーン西駅に到着します。
ホームに降りると、これがまた寒い! 降りた乗客の殆どが長袖に上着姿。わちゃー半袖の自分が恥ずかしい(笑)
列車の牽引機を見るとハンガリー国鉄の新型機関車だった。ハンガリーとオーストリア間の国際列車は、国境で機関車交換しないでスルー運転なんだと感心しながら駅舎に入ります。
<つづく>
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