GLOBAL Excellence

  

イス航空は1988年にデルタ航空(DL)、シンガポール航空(SQ)の3社と"GLOBAL Excellence"提携を結び、お互いの10%ずつの資本を保有し、サービスの向上や保有機材の共同購入・メンテナンス、接続スケジュール調節、市内営業所の共通化などを行っていく事を目的に締結された提携で世界中から注目されました。
チケットHOLDERアメリカ・ヨーロッパ・アジアの優良な航空会社の提携と言うことで非常に注目をされました。この提携により、リコンファームや予約はCRS(予約システムの結合)により、この3社のどこのオフィスでも可能になったり、スルーチェックインなど一定のサービス統合は進められました。
今の提携(アライアンス)に比べると緩やかな提携で、共同運航などは当時としてはまだ政府認可の関係もあり、さほど多く無かった時代でしたので3社間による共同運航はほとんどありませんでした。(まだ政府認可の関係もあったが・・・)

最初は仲良く他社からは羨ましがれる提携でしたが、KLMやSASスカンジナビア(SK)、サベナ(SN)、SRなどの欧州大連合への合併案の話しが出たあたりからSQは疎外感を受けたのか?この提携から距離を置くようになってしまいました。
この提携もアメリカ側のパートナーをKLMがノースウェスト(NW)、SRなどがDLをと主張し続けたのが破談の大きな要因とも言われています。もし実現していたらどうなっていたのでしょうね?

今では当たり前のコードシェアについても政府認可の関係で消極的だったためか?最後の方になってSRとDLが欧州線とアメリカ国内線でコードシェア化したりしかしたが、SQについては、DLとSQがニューヨークーシンガポール線(SQ機材による運航)で行った位でした。
この間、航空業界の変動はすさまじいものがあったのはご存じの通りです。生き残りをかけたサバイバル戦とも言われるように大型提携が相次ぐなか、SRの経営責任者に元アメリカン航空(AA)の社長が就任し経営建て直しを行う一方で新たな戦略を次々と実施を行います。
例えば、エールフランス(AF)の支援を受け再建途上だったSNへ資本参加し49.5%の株式を収得し傘下に納めたり、欧州での共同マイレージサービスとして、Qualiflyer Groupを形成し中堅どころの航空会社をまとめるなど凄腕を発揮しています。また、この頃スイス航空を核とする持ち株企業として「SAir Group」が誕生します。

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このページの最終更新は、平成12年7月15日です。