変革の時代

  

1999年6月21日に「DLがAFと大西洋線で提携」と言う報道が流れ周囲を驚かせました。その頃AFはNW/KL連合に加盟するのでは無いかと言う憶測が流れていたのでこの報道は結構驚きました。
一時、SRがAFの株式収得に動いたと言う噂もあったりしたので、QualiflyerGroupへの加盟の布石かと思ったら、翌日になんと「AAとSR、SN提携を検討中」との報道がありました。

報道についてSRも認めていることから、これはAtlantic Excellenceの解消かと思われたが、両社とも提携は続けると表明しました。ところが、8月下旬に「OSがSTAR Alliance入りを検討」との報道です。確かに最近SR(SAirグループ)の動きは強引なところがありこれによりOSの不信感がつのっていったのでは思われます。

 9月21日OSは2000年サマースケジュールよりSTAR Allianceに加盟し、Atlantic Excellence、クオリフライヤーグループから脱退する事を正式発表しました。
これにより長年続いたSRとOSの協調関係に終止符が打たれることになりました。共同FFPの先駆とも言えるクオリフライヤーもOSは来年からはLHのマレージモアに統合されることになりました。

 これは今後どうなるのか?と思っていたらSAirはSRとSNの営業面(セールス・マーケティング・カスタマーサービス)を統合した新会社「エア・マネジメント・カンパニー」(AMC)を設立すると発表した。それも本社はロンドンに置き一部のカスタマーサービスをインドに置くと言った荒技(?)です。
今後は、両社の営業職員は全てAMCの社員として、SR,SNを隔たり無く航空券の販売やマーケティングを行う事となり、海外支社も同様に実施され日本でも両社の営業拠点の統合が進む予定だそうです。
この様なAMC方式は今後広まる事と思われ、クオリフライヤーグループの各社は今後このAMC入りが予想されます。

そして同年10月にはSRはDLとの提携関係を終了すると発表しました。
これは予想はしていましたが、こんなに早く提携が終わるとは思ってもいませんでした。今後はAAとの関係強化が図られると思いますが、AA,BAが主軸となるアライアンス「ワンワールド」との関係がどうなるかと言う点に注目が集まっています。
特にワンワールドの場合、イギリスがオープンスカイ政策を受け入れていないことを理由に、AAとBAの提携がアメリカとECの独占禁止法の適用除外が認められない状況では、欧州側の提携先としてEC非加盟国のSRが主軸となってパターンも考えられるでしょう。
ただ、BAとSRは結構ライバル意識があり、先日SAirがLOTポーランド航空の出資についてもBAも狙っていたのですが、提示額で負けており、その時にもSRを批判するコメントを出しています。

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このページの最終更新は、平成12年7月15日です。