North Atlantic Excellence

   

1996年頃よりUAとLHが主幹となるSTAR allianceが発足し、グローバル戦略中の中allianceが注目を浴びるようになってきた。GLOBAL Excellenceも新たなallianceの流れに乗るのか?と見られたが、1997年SQは提携契約の10年が切れるのを契機に、LH、UAのスターアライアンスに参加の方向となり(DLは説得を続けたとの話もありましたが)1998年末で提携関係が解消されることになりました。

SQが抜けた後は、DLと"North Atlantic Excellence"と名を変え、SRとの資本関係のあるSNとOSとの提携となりアジアが片手落ちになるallianceとなってしまいました。
その頃DLは、全日空(NH)ともコードシェアを含めた提携を計画していたが、航空交渉が長引き実施が延期される間に、NHはSTARに加盟する方向となり、それも破談になってしまいました。

Atlantic Excellenceは、太平洋、アジア地域が手薄になってしまい、アジアでの新たなパートナーを探すのだが、日本航空(JL)、全日空(NH)、キャセイ(CX)、マレーシア(MH)、大韓航空(KE)などが候補に上がった様ですが、各社の思惑があり、残念ながら実現しませんでした。
 SRではCXにラブコールを送っていたようだが、ONE WORLDに加盟することになり、では、DLとコードシェアを行っていたKEか?と思われていたが、SR側が嫌ったらしいとの憶測が流れています。(上海でのMD11墜落事故を契機にDLはコードシェアを停止中)

しかし、1998年にはCX、それにJALと共同運航を柱とする提携を結んでおり、アジアでは個別提携に踏みとどまっている。
コードシェアについても、北大西洋のスイス発着便にはDLとSR、ベルギー発着にはSNとDLオーストリア便にはOSとDLがそれぞれ行っており、アメリカ国内でOS,SN,SRの発着する空港をハブにDL機材によるコードシェアを行っていると共に、チューリッヒをハブに欧州や中東へSR機材のコードシェアをそれぞれ実施している。
特に、ニューヨーク−バゼール−チューリッヒ線が週1便運航されているが、この便はDLとSR、そしてSAirグループのクロスエア(LX)の3社コードシェア便と運航して3社相乗りとなっているのが面白い。(機材はSRのA330)

現在では欧米間の提携として頑張っているが、ノースウェスト(NW)、KLM、アリタリア(AZ)の提携も進んでいるなか、なんとなく取り残されているような気がしないでもない。

その後、SAirはトルコ航空、TAPポルトガル航空にも出資し、さらにはビックキャリアーが出資合戦を繰り広げた南アフリカ航空(SA)の出資したりと目を見張る活動が見られます。
1999年6月21日に「DLがAFと大西洋線で提携」と言う報道が流れた。その頃AFはNW/KL連合に加盟するのでは無いかと言う憶測が流れていたのでこの報道は驚いた。一時、SRがAFの株式収得に動いたと言う噂もあったりしたので、QualiflyerGroupへの加盟の布石かと思ったら、翌日今度は「AAとSR、SN提携を検討中」との報道がありました。
報道についてSRも認めていることから、これはAtlantic Excellenceの解消かと思われたが、両社とも提携は続けると表明しているので、当面は提携関係は継続するとの事でしたが、8月下旬に「OSがSTAR Alliance入りを検討」との報道があり、9月*日OSは2000年よりSTAR Allianceに加盟し、Atlantic Excellence、クオリフライヤーグループから脱退する事を正式発表しました。
さらに10月、SR,DLはAtlantic Excellenceの解消を発表し、2000年8月5日で現在のコードシェアを中止し、FFPの提携も2000年4月を持って解消する事を発表しました。


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このページの最終更新は、平成12年7月15日です。