さよならMD11パーティとシティナイトラインの旅
−その2−
【Runway28】


平成16年6月18日
さて、長いようで短い(?)空の旅もそろそろ到着です。
既にドイツ領空に入り、キャプテンからまもなくディゼンドを始めるとのアナウンスが入ります。

ヘッドフォンの回収されてしまい、全面モニターの映像だけが頼りです。徐々に高度を下げてきて見慣れたドイツとスイス国境周辺の地上風景が広がってきます。

このまま、真っ直ぐチューリッヒ空港へ向い、Runway14のILS電波に乗って....あれ、左旋回したぞ?ホールド(旋回待機)かな??

フライトマップを見ると一旦、東に向っている。おお、これはもしかしてRunway28へのVOR/DMEアプローチか!

どうやら西からの強い風が吹いているようです。Runway28は主に離陸に使い、着陸はよっぽど風が強くないと使わないです。なのでILSによる計器精密着陸が出来ないのす。
個人的には大歓迎なのです・・・28への着陸は始めてのなので嬉しいなぁ(笑)。

アプローチ最中も、風が一定しないのか小刻みに揺れます。フォワードカメラの映像を見てもその様子は良く判ります。

Runwayをインサイト!降下角度も適正のようです。このまま後は何事も無ければ着陸ですが、微かにGo-Aroundを期待しちゃいます。
(いままで250回位の飛行経験でGo-Aroundは、一回しか無いんですよ・・・)

ファイナルで若干揺れますが、難なくタッチダウン。時間は16:28でしたので、実質飛行時間12時間13分と言う事になりますのでほぼ予定通りの飛行時間でした。

逆噴射により速度を落とし、誘導路に入りターミナルまで移動します。
ゲートはA71との事なので、Ruway16/34を横断してそのままAターミナルにスポットインします。

いやー、半年いや7ヶ月ぶりのチューリッヒです。

入国審査では、パスポートの写真と見比べて、偽造かどうかを確認してからOKを出してくれます。米国テロ以前は日本人はパスポートを見せるだけで殆どOKだったのですが、時勢柄そんな事はもう無いでしょう。

荷物を引き取って、税関もパスして到着ロビーに出ます。ここで友人と待ち合わせしています。

「いやー久しぶりー」と再会です。久しぶりと言っても4月末に日本で会って一緒に札幌まで行っているのですが(笑)・・・

早速の話題は、今日のRunway28の事です。今日の昼あたりから西風が強く、着陸が28で離陸が32を使っているらしく、28への着陸はレアケースなので強風と慣れない着陸でGo-Aroundする便もあったとの事。

で、まずはこんなレアケースな着陸を見ない手は無いと言う事で、このままスポティング(飛行機見物)しに行くことなりまして、バスでクローテンの町まで向かいます。

Runway28へ進入するジャンボリノクローテンは、空港の西側にある町で、空港名はこの町にある事から、チューリッヒ・クローテン空港と呼ばれています。
バスを降りると目の前を28へ降りる飛行機が轟音で飛んでいます。

道路を渡りハイウェイと空港敷地の間にある空き地で、次々にやってくる飛行機を撮影します。
時間的に大型機の着陸はありませんでしたが、Swissを始めいろいろな航空会社のエアバス320シリーズやB737、F100などを撮影する事が出来ました。

1時間少し撮影をしまして、友人宅へ向う為に再び、空港まで戻り、バスを乗換えて向います。お宅はクローテンに近い丘に建つマンション群で、空港まで直線距離にしたら2km位の所なので正に航空ファンには最高の場所です
つづく


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